「それでは次の質問だが…」


「おい…檜山…」


「どうした、拓也。そんな恐い顔して」


「二番目はどうした?これは三番目に受け付けた質問だぞ!?」


「確か、順番に質問に答えるって書いてあったよね。二番の人から先に答えなくていいの?」


「ああ…それはな、例の大人の事情って奴が発動したんだよ」


「大人の事情?」


「以前話さなかったか?俺達以外のキャラに質問すると、大人の事情で遅くなるってな」


「つまり、二番目に来た質問の郷田のアイコ…いや郷田を店に呼ぶことが直ぐ出来ないという訳だ」


「あいこ…?何で?どうして郷田を呼べないの?」


「バン…大人って奴は汚くて狡い生き物なんだよ」


「お前が言うと何故か説得力あるな…」


「…とりあえず拓也、後で裏に来い」





「遅くなってしまったが本題に戻るぞ…バン、質問を読んでくれ」


「あ、はい。和間さんからの質問だよね。えっと…」


「……………」


「どうした?読まないのか?(ニヤニヤ)」


「(コイツ…何か企んで…?)バン、見せてみろ」




「……………おい、檜山(ワナワナ)」


「先程から何だ、そんなピリピリして…生理か?」


「馬鹿かお前は!!何だこの質問は!お前わかっててバンに読ませただろう!?」


「当然だろう?それに質問を考えたのは俺ではない。お前はお客様にいちゃもんをつける気か?」


「そういう訳ではないが…これをバンに読ませるのはセクハラで訴えても良いレベルだぞ!?」


「御託はいらん。文句言うなら、さっさとお前が読め。ただでさえ、今回無駄な尺使いすぎなんだぞ」


「誰のせいだ誰の…。わかったよ…代わりに俺が読むぞバン」


「あ…うん、ごめんなさい」

「和間の質問だ。『レックスに質問です。バン君を監禁調教したいと思いますか?もしするならどんな風にしますか?
教えて下さい』だそうだ。まさか本人の前で監禁だの調教だのの話をするとはな…」


「あ、あの…レックスは俺にそういうことしたいと思ってるの…?」


「まさか。これ以上お前を傷つけるような真似はしないさ。お前は俺がそういう事をする人間に見えるか?」


「そ、そんなことはないけど…」


「ならば問題無いな。この質問の回答は終わらせて貰おうか」


「そ…そうだよね!レックスが俺にそんなことするわけないよね!」


「…………」



〜バンが帰った後〜




「で、結局嘘なんだろう?」


「何の話だ?」


「シラを切るつもりか?今回の質問回答のことだ。バンは騙せても質問者やこのサイトの客は納得しないと思うぞ」


「…わかってるよ。仕方なかったんだ。あいつに警戒されちゃ此方も動きにくくなる」


「やはりな…そんなことだろうと思ってたよ」


「俺が危険人物だってのはこのサイトの客は充分承知の上だろう?」


「自分で危険人物って言ってたら世話ないな…まあストーリー後半のお前を見てれば否定出来ないが」


「俺だって一人の男だ。好きな奴を閉じ込めて自分のものにしたいって気持ちは勿論ある」


「俺以外の目に触れさせることなく…そうだな、地下に閉じ込め全裸に剥いて首輪で繋いでも良い。俺無しではいられない身体にして死ぬまで可愛がってやろうか…ククク。」



「………お前はやはり汚い大人だよ…」
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