「まず最初は…バンお前に来てるみたいだぞ」
「ほんと!?何かなぁ?」
花さんからの質問だ『バンきゅんに質問です。ダン戦キャラの中でこの人のお嫁さんになりたいって人は誰ですか?教えて下さい。』…だそうだ。
「……へ?」
「バンきゅん…お嫁さん…最初から濃いのが来たな。」
「………」
「?…バン?おい、バン!大丈夫か?」
「どうやらバンのキャパシティを軽くこえる質問だったらしいな」
「当然だろう!普通男は嫁にはなれないぞ!」
「仕方ないだろう。このサイトに来る大半の客は、バンがウェディングドレスを着ることを信じて疑わない連中ばかりだからな」
「それは違いないだろうが…バン大丈夫か?答えられそうか」
「う…うん、ずっと一緒にいたいって位大好きな人はいるけど…拓也さん、どうしても答えなきゃ駄目?(上目遣い)」
「そ、それは…!(焦)」
「(こいつ…本当にバンに甘いな)質問が来てるからには答えなくてはな。」
「うー…!…レックス達絶対笑わない?」
「笑わないさ、お前が本気で答えるのならな」
「俺も同じだ。バンが本気でそう思っているのなら真剣に聞こう」
「はい!…えっと…」
「「………」」
「えっと…その…父さん」
「……父さんって…その山野博士か?
「う…うん…そうだよ!?」
「………」
「ふっ二人とも何でそんな恐い顔してるんだよ!これなら笑ってくれた方が全然マシだよ〜!」
「あのな…バン。質問は嫁になる、つまり結婚したい人間だ。山野博士は…」
「俺だってわかってるよ…!そもそも結婚とかそういうことじゃなくて…俺はもう父さんと離れ離れになりたくない、父さんとずっと一緒にいたいんだけなんだ!それ位父さんのこと…!」
〜♪♪♪
「バン…お前のCCMが鳴っているようだが」
「メール…?えっと…(ピッピッ)」」
「あ!父さんだ!!今日は早くお仕事終わったみたい!」
「ねえレックス…もう質問も答えたし、今日は帰っても大丈夫?」
「ああ…そうだな。まあ…答えたは答えたしな」
「ありがとう!じゃあ、また来ますね!」
カランカラン
「結局、父さんが人生を共にしたい位好きって訳か…バンが極度のファザーコンプレックスというのを失念していたな…」
「…死んでいたと思っていた尊敬する父が実は生きていたんだ。ま、こうなっても仕方ないさ」