(全然眠れない…)
深夜、皆が寝静まった中タイキは横にはなっていたものの、なかなか寝付けずにいた
(体が…あ、アソコが…あつ、い)
それは、体中熱に浮かされたような状態が続いているからだ
特にタイキの中心部は熱を孕み、切なく疼いていた
タイキはその苦しさにキュッと眉根を寄せた
(…トイレに行って頭冷やそう)
タイキは起き上がり、眠っている皆の下から離れていった
(ここでいいかな…)
少し歩いた所でタイキは、何時もの排泄の時のようにズボンのチャックを下ろして自分自身を取り出そうとした
しかし、触った途端自分のそれの異変に気づき、慌ててそこを確認した
「…たってる」
欲求不満なタイキの自身は外気の刺激に反応したのか首を軽くもたげ、先からぬるぬるとした粘液を分泌していた
(な、何だこれ…あの時の、せ、精液か…?)
恐る恐る粘液の出ている先端に触れてみる
「はぁ…う…」
ぬるりとした感触とともに股関に痺れるような疼きが襲ってきた
通常よりも敏感になったそこは少しの刺激でも反応するのか、タイキは切なく喘いだ
「はっ…あぁ…うぅん」
局部に直にくる直接的な刺激タイキは以前キリハにされた行為を思い出す
(ここをキリハに触られて…俺は、すごく気持ち良くなったんだ…ここを触れば治る、のか…?)
若いタイキの身体は衝動に導かれるまま性欲に従順になった
タイキはすぐ側の木陰に座りこむ
そして、取り出した自身をたどたどしく掌で握りこみ、そのままやわやわと揉み扱いた
「はあ…っ!きもち、い…っ」
快感を覚え始めた若い身体は更なる快楽を求め、段々と手付きが性急になってきた
ヌチャ…ネチャ…
「ぁああっ…!いっぱいっ…ぬるぬるして…きた…ッ」
直接与えられる刺激に先程よりも多くの先走りがたらたらと溢れるように分泌され、掌の滑りをよくした
初めての自慰に夢中になりながら、タイキはキリハに初めて自身を触られた時のことを思い出す
自分でも虐めたことのない自身を産まれて初めて他人に握り込まれ強引に扱かわれた
最初は嫌悪感しか抱かなかったが、段々とえもいわれぬ感覚に陥り、快楽さえ覚えてしまった
それを思い出したタイキの股関は更に疼いた
「はぁああっ…!もうらめっ、せーえき出ちゃ…ひゃあああああああ!」
ドピュッ…!
興奮して下腹部に張り付く程反り返ったタイキのそれは今まで溜まっていたものがすでに限界に近かったようだ
爪が少し亀頭を掠めた刺激が引き金になり、勢いよく精液が飛び散った
濃い白濁液がタイキの下腹を汚した
ピュッ…ピュッ…!
よっぽど溜まっていたのか精液は断続的に吐き出され、数秒間止まらなかった
その光景をタイキは呆然と恍惚とした表情で眺めていた
「はぁ…っはぁあ…っ」
荒い喘ぎ呼吸を繰り返すタイキにまたも問題がおこる
今射精したばかりのそれがまた熱を帯びてきたのだ局部を中心に体中を駆け巡る熱にタイキはおかしくなりそうだった
また熱を、だしたい
もっと、気持ち良くなりたい
その気持ちで頭がいっぱいになったタイキの行動は普段のタイキでは到底考えられないような行為だった