『宇崎社長といっしょ side,T』(拓バン
※R18、ネタバレあり)















「そう言えば拓也さん、社長就任おめでとう!」

俺はその言葉と同時に拓也さんの身体に抱きついた

拓也さんと俺は歳の離れた恋人同士だ

実は今も拓也さんの家にお泊まりしていてその…エッチなことした後だったりする

拓也さん家のベッドの上、彼の広い胸に抱かれ二人シーツの上に横になっていた

「…有り難う、だが何故今それを?」

胸にすり寄って甘える俺の頭を撫でながら拓也さんが怪訝そうな顔で問いかけてくる

そうだよね

拓也さんの腕枕に頭を預けてまどろんでいた俺がいきなり社長就任の話は変だよね

しかも今更って感じ

だって、拓也さんが社長になってもう半年以上は経っていた

でも、せっかく良いこと思いついたんだ

今日こそ絶対言わなきゃ!

「急に思い出したんだ。…そう言えばあの時は色々あって、お祝いって感じじゃなかったし…俺も落ち込んでたから…言いそびれちゃったなって」

拓也さんの社長就任は同時に、拓也さんのお兄さん『悠介さん』の死を受け入れることと一緒だった

俺は彼の死を最も近くで見た一人だった

死が、皆を失うのがただただ怖かった

拓也さんが社長になった日、俺は…家に引きこもっていたから

その時のことを思い出して、表情が無意識に強張ってしまう

「もう兄さんのことは気に病むな…俺こそあの時はバタバタしていて、ろくに君に気を配れなかった…すまない」

俺がまた落ち込んでいると思ったのか、拓也さんは腕枕の手の方で俺の頭を抱いてポンポンと優しく撫でてくれた

それ程引きずってる訳じゃないけど、拓也さんが俺のことを気にかけてくれてたんだって思うとすごく嬉しかったんだ

「ううん……拓也さんは悪くないよ。だって拓也さん忙しいもん!」

「まあ確かに…社長に就任してから、慌ただしい日々を送っているよ。開発部長の時は結城に全て任せっきりだったが…社長業はそうもいかなくなってしまったからな…」

ゆっくり起き上がり、骨が折れるよ…と呟きながら肩関節を回す拓也さん

俺は先程考えた『良いこと』を提示することにした

俺も拓也さんにならって起き上がり、彼に話しかける

「ねえ、拓也さん」

「…何だ?」

「俺に何かして欲しいこととかない?」

「…は?」

急にこんなことを申し出た俺に拓也さんは展開に着いていけてないようだった

だから、俺もちゃんと説明することにした

「日頃お疲れの拓也さんにご褒美!俺が拓也さんのお願い、ひとつだけ叶えてあげる!…あ、お金がかかるのは駄目だからね!」

「…………」

俺の説明を聞いた後拓也さんは口元に手をあてて、そのまま黙りこんでしまった

俺に頼みたいこと考えてるのかな?

そんなに真剣に悩まなくてもいいのに

暫く続いた拓也さんの長考タイム

ふいに拓也さんが重い口を開けた

「なあバン……どんなことでも良いのか?」

「うん、お金関係以外なら」

拓也さんの問に俺はこくりと頷いた

まあお金はね…俺だってお小遣い制だしLBX関係で殆ど消えちゃうもん

だいたい俺、拓也さんと出掛ける時って何時も奢ってもらってる身なんだよね…

「もう一度聞く、本当に何でもいいんだな?」

やけに念押しするなあ…よっぽど凄いこと頼もうとしてるのかな?

少し怖くなってきた…

でも俺自身が決めてしまった為撤回はもう出来ないし、したくない

そしてなにより、拓也さんの喜ぶことをしてあげたい

俺の中で恐怖よりも、その気持ちが勝った

「う、うん…いいよ?」

「よし、男に二言はないからな?」

ゆっくり頷く俺に、拓也さんは普段の彼では考えられない意地悪な笑顔を見せた

「バン…俺からの願いだ、聞いてくれるな?」

「…なに?」

「社長室で…フェラチオしてくれ」

俺は絶句するしかなかった






タイニーオービット社、社長室

そこには白いスーツを着こなしたタイニーオービット社長、拓也さんがデスクに向かいお仕事をしていた

拓也さんが作業に使っているデスク

その下に俺はいた

座っている拓也さんの前にしゃがみこんだ俺は、恐る恐る彼の白いスラックスのファスナーを降ろす

そして自分のものと比べものにならない大きさの拓也さんのちんこを取り出した

浅黒い大人のグロテスクなちんこ

何もしていないのにすでに勃ちあがりかけたそれを何とか口に含んだ

この前拓也さんが言っていたお願い『社長室でフェラチオをする』俺はそれを叶える為にここにいるんだ

ズ…ジュブッ…ジュブ!

「んっ…うぅ…ッ」

拓也さんの股の間に顔をうずめ、目の前のちんこを一生懸命頬張る

ちんこと口の中の唾液が絡み合う水音と俺の鼻にかかったような変な声が漏れてしまう

最初の方は見つかるのが怖くて、先っぽの方をちろちろ舐めるだけだったけど、やってるうちに段々俺も変なやる気が出てきちゃって

今では根元部分を両手でこすりながら、裏すじから先端にかけて丁寧に舐めあげたり、くわえこんで先っぽから出てくる先走りを啜ったりしてる

チュ…ズズッ…ジュボッ

「ん…はぁっ…むぅ…」

触ったり舐めたりする度に段々と硬く、大きくなっていくソレ

むわぁっと漂うちんこ独特の青臭い匂い
、決して美味しくはない先走りの味が俺の正常な考え方を鈍らせていった

まさか本当にタイニーオービットでこんなことをするとは思わなかった

フェラチオ自体は拓也さんに教えて貰って何度かやったことがあるけど、今までのとは全然勝手が違う

父さんがLBXを開発したこの会社で俺達は夢中でえっちなことをしてるこんな所、他の人に見つかったらただごとじゃなくなる

第一この会社の責任者である拓也さんはもっと大変なことになっちゃうよ!

(でも…なんか…スリルはあるよね)

涼しげな顔を崩さないように努力している拓也さんの足下で、俺は拓也さんに膝まづいて隠れてちんこを舐めている

バレちゃいけないって気持ちもあるけど、もし皆に見つかったらどうしようってスリルが何故か興奮を掻き立ててしまう

何だか更にえっちな気分になってきちゃった

口いっぱいにちんこを頬張った時コンコンと扉をノックする音が聞こえてきた

どうしよう…誰か来たみたいだ

慌ててそれから唇を離そうとすると、拓也さんが俺の頭を掴んで固定した

これでは頭を後ろに引けない

フェラチオを止めることが出来ない

続けろってことなの?…人が来てるのに?

冷や汗が背中をつうっと滴り落ちるのがわかった

その時

ウィンと自動扉の開く音がした

「失礼致します」

社長室に響く、凛とした女の人の声

部屋に入って来たのは紗枝さんだった

俺は机の下にいるから、姿を見ることは出来ないけど
声からして間違いなく紗枝さんだ

紗枝さんは悠介さんの時からタイニーオービットの社長の秘書さんをしてる人だ

凄い仕事の出来る人みたいで、拓也さんもいつも助けられてるって言ってた

「…霧野さんか、どうした?」

「以前お話していた件の報告に参りました、お時間宜しいでしょうか?」

「ああ…構わないよ」

何ごともなくお仕事の話を始める拓也さん達

机の下では俺が拓也さんのちんこをしゃぶってるっていうのに、変な感じ

紗枝さんはまさか拓也さんのデスクの下が大変なことになってるなんて思いもしないだろうなそもそも、机の下に人がいること自体おかしいし

立派な変質者だよね…今の俺って

でも一番おかしいと思うのは、俺にちんこしゃぶられてるのに涼しげな顔でお仕事の話が出来る拓也さんだ

俺はこんなにどきどきしてるのに…拓也さんはいつも通りなんて不公平だよね

その余裕が、ちょっと悔しい

そんな拓也さんを見ていたら、沸々と悪戯心が芽生えてきた

俺は拓也さんのちんこを今まで以上に奥深くまでくわえこんだ

(……うえぇっ)

喉の奥手前まで入ってきた青臭いちんこ

余りにもの苦しさに気持ち悪くて吐きそうになったけど寸での所で我慢した

(拓也さん…覚悟してよね!)

俺は拓也さんのちんこをくわえたまま、頭を思いっきり前後に揺らした

先端が抜けるギリギリまで頭を後ろにひいたら、今度は出来る限り奥に迎え入れる

それを素早くやりながら、手も使う

右手は付け根の方に添えて上下に扱く

もう片方はスラックスの奥に収まった2つある『玉』に手を伸ばす

やわやわと揉みしだいたり、ちんこから口を離してそっちの方もペロペロ舐めたりした「ッ…!」

「?…社長、どうされました?」

「いや…何でもない、続けてくれ」

やった!拓也さんが反応したみたいだ

最初は下手くそだったけど少しは覚えたんだから

俺だってこの位やるさ!

せっかく好きな人にしてあげるんだから、やっぱり気持ち良くなって貰いたいよね

ガシィッ

拓也さんのポーカーフェイスが崩れたことに満足していると、また頭を掴まれる感触がした

(………え…?)

先程の固定するものと違う

それはすぐにわかった

「…っ!?」

俺の頭を掴んで、無理矢理動かした

前後上下、無差別に揺さぶられる俺の頭

ズッ…ジュッ…ズッ!

「ん…んっ…ん…っ」

遠慮なしに揺さぶられ、喉奥に容赦なく拓也さんのちんこが打ちつけられる

(〜〜〜ッ!?!?)

喉を刺激するちんこに俺は吐きそうになった

でも、口の中いっぱいにちんこを含まされているから、えずくことも出来ない

先程の俺が仕掛けたフェラと同じことをしているはずなのに苦痛は全然こっちの方が大きかった

俺の目から生理的な涙がこぼれ落ちる

「ッ…!」喉の奥から酸っぱい液が出て来てもう駄目だと思ったその時、急に掴んでた頭を離した

ビュクッ!

声を出さなかった俺を誉めて欲しい

その直後に拓也さんのちんこから白い液体が一気に出てきたんだ

精液だ

突然のことで避けることの出来なかった俺は、それを顔面で受けとめるしかなかった

(〜〜ッ拓也さんの…バカ!!)

顔面についた白いものを手で乱暴に拭う

沸々と沸き上がる怒りに俺は心の中で思いっきり叫んだ

「…以上で報告は終わりです、所で社長」

「…何だ」

俺が大荒れしてるうちに、紗枝さんの話が終わったらしい

でも、まだ話したいことがあるみたい

拓也さんは気だるげな様子で聞き返した

端からみたら社長の仕事で疲れてるみたいだからバレないよね…

「バン君はどちらに?先程社長室にお通ししたのですが…山野博士が探しておられましたので」

え…?俺?父さんが探してるの?

後で行かなきゃだけど今は行く気しないよ

拓也さんに言いたいことが沢山あるし

「…いや…バンなら先程出て行ったよ、博士に会いに行ったんじゃないか?」

俺はずっとここにいるよ!

まあ今紗枝さんに言われても困るけど

「そうですか…わかりました。では、失礼いたします」

「ああ…ご苦労様」

自動扉の機械的な音とともに、紗枝さんは丁寧な挨拶をして社長室から出ていった

紗枝さんが部屋を出たことを確認して、俺は机の下から這い出た

「ゲホッ…ゴホッ…拓也さん!酷いよ…!あんなことするなんて!」

さっき、えずけなかった分思いきり咳こみながら抗議する俺

その背中を拓也さんが労うように撫でた

ポケットの高そうなハンカチで顔も拭ってくれた

「バン…本当にすまない…君が余りにも可愛いことをするから興奮してしまったんだ」

本当に申し訳ないと言った感じで謝ってくる拓也さん

言い訳が意味わかんないけど、こういう不器用っぽい所も好きだから結局許しちゃうんだよね

「もういいよ、俺が何でもするって言ったんだし。どう?満足してくれた?」

悪戯っぽく笑った俺に拓也さんも柔らかく微笑んでくれた

「…ああ、勿論だ。バンの気持ち嬉しかったぞ、有難うな」

そう言って頭を撫でてくれる拓也さんに、俺は抱きついて目を細めるのだった






「でもどうして、こんなお願いにしたの?」

「………(言えない…初めてオカズにしたAVのネタだったなんて言えるわけがない…)」


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