「やめ…ない…で」
タイキはか細い声で呟いた
「どうした?…タイキ」
キリハは俯き加減のタイキの顔に近づき覗きこんだ
その表情はどこか嬉々としていた
「やめないで…くれっ…!おれ…キリハの熱いの…もっと欲しいんだ…」
「…ああ、わかった」
キリハは心中でほくそ笑んだ
「あっ…ひゃあっ…んっ…はぁっ…!」
「タイキ…最高だ」
「もっと…ぐちゃぐちゃってしてぇっ!!…はあぁあぁぁんっ!」ヌチャッ!グチャッ!
激しいピストン運動によって、結合部から幾度も粘着質な水音が鳴り響き洞窟内に木霊する
「はっ…ふっ…あっ…あぁっ…んっ、…やぁっ…」
タイキは揺さぶられる律動と共に断然的な喘ぎ声をあげる
キリハの肉棒は奥を貫いたと思ったら、入り口まで切り返し、また最奥を目指し貫いてくる
翻弄されているタイキの、それも同様に腹に反り返りふるふると先走りを流していた
タイキの頬は紅潮し、先程の苦痛に歪んでいた表情と一変して、艶めかしく恍惚とした様子でせわしなく喘いでいた
「可愛いぞ…タイキ」
そんなタイキの淫靡な様子を見たキリハの肉棒はより堅く大きく質量を増すのだった
「ひゃあっ…!おっき…!?ひっ…く…」
タイキは、自身の中で質量を増したそれに一瞬呼吸が止まったかのような衝撃を受けた
「ああ…お前がもっと欲しくて大きくなったんだ…」
「はぁんっ…おっきぃの…しゅきぃぃっ…!もっと…いっぱい、きてぇ…!はぁっ…」
「あぁ…俺に掴まれタイキ…もっと深くお前と繋がりたい」
だがそれもつかの間の刺激で、すでに理性を手放したタイキにとって、それは身の内を駆け巡る快感でしかなかったキリハの言葉にこくこくと頷きキリハの首に腕を回して、律動と共に腰を上下させる今のタイキは淫乱以外の何者でもなかった
「あぁぁっ…やらぁああ!しょんなっ、じゅぼじゅぼ…っしたらぁっ…またせーえき出ちゃっ…!はうあぁあっ!」
「くっ…俺も…限界だ…タイキっ…!」
「あっ…ひゃああぁああああぁああっっ!!」
「…っ!!」
腰を大きくグラインドさせたキリハの肉棒が、ある一点を貫いたことで、タイキは勢い良く射精した
それによって、キュッと直腸内が収縮した刺激でキリハもタイキの中で達した
☆
「タイキ起きなさいよ!ねえ!」
「おい、タイキ!どーしちまったんだよ!!早く目ぇ覚ませって!!」
「おっ…おーい!早く起きないかチミー!!」
「…ん」
本日の野営地点の少し歩いた場所にタイキは気を失って横たわっていた
タイキは誰かに必死で揺さぶられ大声で自分の名前を呼ばれていることに気付き、ゆっくりと瞼を開く
そこにはシャウトモン、アカリ、ゼンジロウを始めとしたチームクロスハートの皆が相出で横になっていたタイキを取り囲んでいた
「みっ皆!!」
「みっ皆!…じゃないわよ!アンタどこ行ってたのよ!?帰り遅いから皆心配して探してたのよ!」
「そうだぜタイキ!おめぇー、小便行くって行っちまってから全然戻らねぇーしよお!ホント頼むぜジェネラル〜!!」
「そうだ、そうだぁ〜!もっと団体行動というものを考えてだなぁ!…くどくど」
「あ…ああ…ごめん」
凄まじい形相でまくしたてる面々に圧倒されて、謝罪の言葉を言うしかないタイキにアカリは普段通りタイキの世話を焼きだした
「大丈夫なの?怪我とかしてない?…あ、頬赤くなってるじゃない!腕も擦り切れてるし!もぉー!早く言いなさいよ!」
「チクショー!!俺のジェネラルに傷を付けたヤローはどこのどいつだぁ〜!!容赦しねぇ〜ぜ!!」
ぷりぷりと怪我の介抱をし出すアカリを後目に、シャウトモンが己の指揮官に怪我をさせた輩に怒りを燃やし、手に持っているスピーカーマイクに叫び狂っていた
タイキはそれを見て苦笑していた
そろそろ立ち上がろうかと、腰をあげようとしたことで、タイキはある異変に気づいた(…ッ!?)
タイキの腰に原因不明の鈍痛が走ったのだ
「いっだぁ〜っ!!」
タイキは叫び声をあげて再び地面に逆戻りした
腰の他に背中と…アソコが痛い
アソコとは先程まで例の彼を受け入れていたアソコである
(ま…まさか…)
「ちょっと…タイキ!大丈夫!?何があったのよ一体!」
本気で心配し出すアカリにタイキは心配させまいと必死で笑顔を繕う…アカリはこうなるとかなりしつこいのだ
「大丈夫だって!特に何もなかったって!!これはちょっと急ぎすぎて転んじゃってさ、ちょっと打っただけなんだ!へーきへーき!」
な?
そう言って腕を回したり腰を動かしたりして笑顔でウインクしてみせるタイキに、もーホントびっくりしたんだからーとアカリは安堵の表情を見せた
それにシャウトモンやゼンジロウ、他のデジモン達も安心したのか皆揃って笑いあっていた
…本当は身体を起き上がらせるのも億劫なタイキである
タイキは我ながらよく頑張ったと自分を誉めてあげたかった
タイキが無事だったことを確認したクロスハート一行は再び野営の準備に取りかかる
タイキも重い腰に鞭を打ちつつ取り組んでいたがふいにズボンのポケットに違和感を感じ、おもむろに手を突っ込んでみる
そこには自分で入れたはずがない紙きれが折り畳んで入っていた
不思議に思い、取り出して広げてみるとそこには丁寧な字で文章がしたためられていた
内容を慌てて確認するとタイキはボンっと一瞬で真っ赤に赤面した
頭が沸騰して湯気が出て来そうだ
(あ…あいつっ…!バカ…っ!)
ふるふると真っ赤になって打ち震えるタイキに近くにいたバリスタモンがどーした?と声をかけた
慌てて何でもないと答えたタイキにそーか、と納得して作業に戻ってくれたバリスタモンに、バリスタモンで良かったとタイキは安堵した
(今度…どんな顔して会えばいいんだろ…あーあ)
常に前向きなタイキも今度ばかりは心が折れそうだった
タイキ
今日の所は、お前を配下にすることは諦める
仲間とやらの所にも帰してやろう
だが、いずれお前を必ず俺のものにする
身体も、心も全てだ
俺の下で乱れるお前は最高だった
お前の身体は思った以上に快楽に弱いな
お前の身体がいずれ俺を欲しがってうずくだろうその時は俺を呼べ
いくらでも抱いてやる
PS:下履きと下着
は洗って乾かした
後処理は問題なかっただろう?
キリハ
あとがき
ようやくこの話が終わりました
これはデジクロにはまって最初に書いた小説だったと思います
最初がこれって…(苦笑)
去年からぶっとんでます^^;
当時新手のギャグ小説だと思って書いてました(笑)
こんなお粗末なモノに、お付き合い頂きまして有難うございましたm(_ _)m