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バンが目を開けるとそこには暗闇が広がっていた
(ここ…どこ…?)
目は開いているはずなのに、どこを向いても暗闇だ
バンがそう考えた直後、彼の下半身に鈍痛が走る
「…!?〜〜〜ッ!!!!」
叫びを上げようにも、満足に声を上げることが出来ない
何か柔らかい布を咬まされている気がする
(痛い痛い痛い痛いいたい…!!どうして!?何で…お尻が痛いの?)
暗闇は恐怖を増幅する
(確か俺、トイレで誰かにハンカチの臭いかがされて…あの後何があったの…?)
何が自分に起きてどんな状況にあるのか全くわからない
意思の強いバンですら、胸が張り裂けそうだった
人間、感覚器のどれかが使えなくなると、それを補って別の感覚が冴え渡るようになっている
目を奪われたバンの嗅覚、聴覚、触覚は研ぎ澄まされていた
鼻につく異臭、栗の花と詠われるあの男性特有の臭い
バンだって性を覚え始める年頃の男児だ
普通にマスターベーションの経験が無いわけではなかった
だが、何故その臭いがするのか
そしてその臭いに混じって鼻を掠める鉄の臭い
それはまるで
(血…?)
血液の臭い
ひりひりする恥部の方から血液が流れているのか、それとも別の所からのものか
だが目が見えない為それを確認することは不可能だった
耳から入ってくる情報は自分が揺さぶられるたびに聞こえる水音
そしてハア…ハア…と耳元で聞こえてくる大人の男性であろう人物の荒い息
(ヒッ…)
息の生温かさを感じてしまい身震いする
何故それ程近くにいて息を荒げているのか
触覚はいろんなことをバンに伝えてくれた
肌寒い下半身はジーンズが脱ぎ捨てられ、靴下しか履いていない状態になっている
ただ尻の穴だけは異様に熱を持ち、尻の中に焼き鏝を入れられているようで、身体が張り裂けそうだ
タイルの固い感触を手と膝に感じるのは床に四つん這いになっているからだと思う
身をよじって逃げようにも、腰を恐らく男の手で掴まれている為脱走は叶わない
「ん…むぅ…んーんー!!」
必死で暴れても、男の力には太刀打ち出来ず、無理やり壁に手をつかされた
そして片足を抱え上げられ、腰を思いっきり打ちつけられた
「ん¨んーっ!!」
棒状の焼き鏝がバンの直腸内でまるで生き物のように暴れている
(わからない、わからないけど気持ちい…きもちいよおっ…!)
喘ぎを漏らしながらバンは押し寄せる快楽に従順になっていき、次第に自ら腰を振るようになっていった
「むぅ…んっ!…はぁっ…うぅっ!」
ジュブッ…ジュボッ…!
バンを犯してから、どの位の時間が経過したのだろう
バンは何回イった?
自分は何回彼の中に射精した?
幾度となく欲望を放出しても、自分の劣情を一身に受けてぐったりするバンを見れば、自然と淳一郎のペニスは堅くなるのだ
中年で、若い頃よりも性機能の落ちた淳一郎ですらそうなのだ
性を覚えたてのバンは性的刺激に慣れておらず、若い肢体は非常に敏感の為快楽に従順で反応も良い
受精後に気絶しかけても、自分がまた動き出せば、自ら腰を振り出してよがり狂った
バンのそんな淫らな様子に淳一郎はまたバンの中でペニスを大きくさせた
今まで無言で彼を犯し続けていた
それは彼を犯した人間が自分だと解らせない為だ
目隠しをしたのもその為
だが、今それを止めたら…?
自分を犯している人間が実の父だとわかったら…?
今の淳一郎はマスクを被っていないありのままの姿だ
バンの目隠しを取り去ってしまえば彼は此方を向き、自分の現状を確認しようとするだろう
父のペニスを尻の穴にくわえている光景
それを見て絶望的な顔をするであろう息子はそそるものがあった
淳一郎はバンの目隠しを外した
(目隠しがとれた!?…まぶしいっ!)
枷の開放を喜ぶバン
急に開ける視界にバンは目を細めた
それでも辺りの様子は気になる
たび重なったsexで感覚が馬鹿になってしまった下半身には目もくれず、キョロキョロと頭を動かした
「……〜!?」
バンは心中で阿鼻叫喚した
自分の後ろにはは父の顔が存在したのだ
(父さん…!?なんで父さんがここに…)
「バンっ、私がわかるか…!お前の、父だ…っ!」
そう言いながら、先程と同様に幾度も腰を打ちつける
「ん…うぅ〜!んーー!!」
(…!?今までの、変な気持ち良さは全部父さんのせいだったの…!?そんな、そんな)
混乱して暴れ、淳一郎の腕の中から逃れようとするバンの耳元で淳一郎は優しく囁いた
「父さんから逃げるのか…?こんなに美味しそうに父さんのちんこをくわえているのに」
「!?」
バンは父の言葉に驚愕して自分の股関を見た
沢山の白濁がこびりついた腹
腹にまで反り返って充血した自分のペニス
そして有り得ない程開ききったアナルには自分のものとは比べものにならないグロテスクなペニスが飲みこまれていた
(あああ…父さんの、父さんのちんこが俺の……ああああああ)
「〜〜〜ッ!!!」
バンは半狂乱状態になった
余りに衝撃的な内容に幼いバンの心は限界だったのだ
「んーっ!んんん〜っ!!」
涙をボロボロ流し頭を振り乱して狂うバンを制して、両股を掴み抱えあげる
そしてそのまま、便座に座り、背面座位の姿勢をとった
「…!!!んうぅ〜!!!!」
垂直に近くなったペニスがアナルの最奥を貫き、バンは射精と同時に意識を飛ばしてしまった
衝撃で収集する直腸
その刺激で淳一郎もバンの中に射精する
もう何度放ったかわからないザーメンが混じり合い、バンのアナルを脚を伝っていた
(バン…ああ、可愛い私のバン…)
気絶したバンを尻目に淳一郎は恍惚とした表情でまだ腰を振り続けていた
振動に合わせてがくがくと揺れるバンは、まるで物言わぬ人形のようだった
この衝動を執着を止めることは誰にも…淳一郎ですら出来ない
「バン…ああ…バン」
神聖なる大会が行われている会場の個室トイレ
その場所で、父は最愛の息子を延々と犯し続けるのだった
end.