※遊戯録の特典、「一寸隊士」のネタバレを含みます。固定設定の夢主です。



「失礼します。土方副長はいらっしゃいますか?」

「ちょうどいいところに来た。今呼びに行こうとしてた」

「何かありましたか。それに、山南総長の部屋に斎藤組長や原田組長まで集まって一体何事っ………」

「やーっと気づいた!!」

「驚いてる驚いてる。変な顔ー」

「この状況は誰だって驚きますよ」

「………副長」

「何だ」

「総司と平助、それに山南さんが掌に乗りそうなほどの小さい姿に見えるのですが、私だけでしょうか」

「夢じゃねぇぞ」

「これは現実だ」

「信じられない気持ちもわからなくねぇけどな」

「いやいやいや。何でそんなに落ち着いてるの。色々おかしいでしょうこれ」

「あ、敬語崩れた」

「いくらなんでも慌てすぎだって」

「沖田君の言う通りです。落ち着きなさい」

「そこの三人はちょっと黙って」

「山南さんが改良した石田散薬を飲んだらこうなったらしい」

「石田散薬って………そんな馬鹿な」

「石田散薬は打ち身、擦り傷、骨折、その他怪我、何にでも効く万能薬なのだからこのような効能があっても不思議はない。それに「斎藤、斎藤。話しが進まねぇから石田散薬の話しはやめような」

「むっ」

「とにかく!!平助と総司と山南さんが縮んだのは夢でもなんでもなく現実なんだからガタガタ言ってねぇで認めやがれ!!」

「土方君。その物言いは些か乱暴ですよ」

「元はと言えば山南さんが原因だろうが!!」

「(土方さんの血管切れる)わかりました。目の前の出来事は潔く受け入れます。ただ、あのような身体では隊務をこなすことは無理でしょう。彼らの分の仕事は私たちが肩代わりしなければなりませんね」

「察しがいいな。忙しくなるが仕方があるまい」

「迷惑かけてごめんね〜」

「誠意が篭ってない」

「こんなにちっちゃくなったら筆すら持てないもんな」

「ただでさえちっこいのにさらにちまくなるなんて難儀だな平助」

「んなっ!?俺は小さくねぇよ!!左之さんとか周りが馬鹿みたいにでかすぎるんだ!!」

「どうせならさー君が小さくなれば良かったのに」

「ふざけたことぬかすな総司。これ以上幹部が小さくなったら新選組が回らなくならぁ」

「(小さく………いや、何を考えてるんだ。新選組の業務が滞ってしまうのはならん。しかし小さい姿も見てみたい気がする)」

「えーでもそこらへんを一緒に散歩したら楽しかっただろうなー」

「ま、見てみたい気もするぜ?面白そうだし」

「そこまで皆さんがご所望するなら、残りがあるの飲んでみますか?」

「遠慮します。まぁ、こんな経験滅多にありませんから、元に戻るまで充分楽しめばいいと思います。というわけで、私はこれ以上面倒ごとに首を突っ込みたくないので失礼します」

「おい」





小さくなっちゃった!!
(面倒事に巻き込まないで)








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