「さーっのさーん」

「お?どうした??」

「急に逢いたくなっちゃった」

「そうかそうか。それは嬉しいことだが、時間帯考えろよ。草木も眠る丑三つ時に男の部屋に上がり込むのは感心しないな」

「ごめんなさーい」

「反省してねぇだろ」

「えへへ…」

「………?」

「よし!!明日も早いのでもうかえ「ちょいと待った」

「うわっ!!て、何?」

「何があった?」

「へっ?」

「なんかあったんだろう」

「な…何にもないよ!!やだなぁ、左之さんってば変なこと言わないでよ!!」

「俺の前では強がんな」

「強がってなんかない」

「本当か?」

「ほん、とっ」

「本当?」

「うっ」

「ちゃんと聞くから、言ってみろ」

「っ、ぁ………こ、こわい夢見て眠れなく、なっちゃって…」

「それで俺のとこに来たのか」

「左之さんに迷惑かかるってわかってたんだけど、一人でいるのがすごくこわくて…」

「馬鹿、迷惑じゃねぇよ。俺がいつそんなこと言った?」

「だって左之さん、隊務で疲れてるだろうし、明日だって朝早いから私の、相手なんて、してられない」

「だーかーら。そうやって勝手に決めつけんなって。お前が…惚れた女が頼ってくれたってーのに邪険にするわけねぇだろ」

「左之さん…」

「大丈夫だから、な。安心しろ」

「ありがとう左之さん」

「よし、それじゃ一緒に寝るか」

「一緒に寝るの!?」

「当たり前だろ?まぁ、眠れないまま一夜過ごして寝坊して土方さんにどやされたいなら話しは別だけどよ」

「それは嫌!!」

「なら、大人しく俺の腕の中に収まっとけ。ほら、おいで」

「失礼します」

「おう」

「左之さん暖かいね」

「安心するだろう?」

「すっごく安心する」

「よしよし。俺が傍にいれば怖い夢なんて見ないし、仮に見たとしても俺がお前の夢の中にいって助けてやるから」

「ふふ。じゃ夢の中でも左之さんと一緒だね」

「あぁ。一緒だ」

「嬉しいな………なんか、安心したら眠くなってきた」

「もう寝ろよ」

「うん。おやすみなさい」

「おやすみ」





どこにいても俺が守ってやるからな








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