「ギャァァァァァァ!!!」

「「待ちやがれィ!!!」」

「待つ、待つから!!その手に持ってる物捨ててェェェ!!!」

「うるせーなー。俺達が何もってようが関係ないだろう」

「そうだぜ。お前にとやかく言われる筋合いはねぇーよ」

「いつもは喧嘩ばっかしてるくせにこんな時ばっか仲良くすんなァァァァァ!!!」

「失礼だなー。俺と高杉はいっつも仲良しじゃないか」

「喧嘩なんてした覚えはないな」

「こんのっ………!!誰か、ヘルスメーターァァァァァァァ!!!」

「「ヘルプミーな」」

「………何事です?」

「あぁ!!松ォォォ陽ォォォ先生ェェェェェェ!!!」

「鼓膜が破れそうなので耳元で叫ばないでくださいね」

「おい。松陽先生に迷惑かけんなよ」

「あんた達が虫持って追いかけてくるから助けを求めたんでしょうが!!!」

「虫ぐらいでがたがた騒ぐんじゃねーよ」

「大体、虫を恐がるようなキャラじゃないだろう」

「キャ、キャラじゃなくても嫌いなのに…うぅ、うぇ………うわァァァん!!!」

「「あ」」

「やり過ぎですよ、二人共」

「別にいじめてたわけじゃないですよ、先生」

「そーそー。苦手な物を克服させてやろうという親切心からやったんだぜ」

「好きな子をいじめたくなる気持ちはわかりますが、そんなことばかりしていると…」



「小太郎ーー!馬鹿二人がいじめるーーー!!」

「またか。馬鹿二人は俺が懲らしめておくから泣くでない」



「小太郎に取られてしまいますよ」

「「………」」



「もーやだ!!なんであの二人は意地悪ばっかするの!?しかも私限定で!!!」

「あー、おい」

「うっ!」

「これやる」

「大福?」

「甘いもん好きだろ」

「でも、これって銀時の分じゃないの?」

「いいんだよ。有り難く受け取っとけ」

「おい」

「ひっ!」

「ほらよ」

「わっ、綺麗。この花どうしたの?」

「お前が好きそうだったから摘んどいてやったんだよ」

「晋助が?似合わない」

「うるせぇーよ」

「良かったではないか。これに免じて今日のところは許してやれ」

「…二人供ありがとう」

「それよりお前、六助に簪取られたって聞いたけど本当かよ」

「え?あ、うん。お前なんかには似合わない、って。大切な物なのに…」



「へぇー………(痛い目遭わせてやんなきゃな)」

「ふん………(半殺し決定)」

「ふむ………(断じて許さん)」



「(過保護だなぁ)」






(というか、お前達だって毎回いじめてるではないか)(いいんだよ。俺達のは愛故になんだから)(他のやつがとなると許せねーな)(随分と歪んだ愛情表現ですね)





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