世界の滅亡

その時、彼らがとった行動は―――

Twitterに流したネタの寄せ集めです。彼女が死なないと世界が滅亡する、という設定です。設定が設定だけにシリアスです。ちらほらとヤンデレ(もどき)もおります。烏野(澤村、菅原、西谷、縁下)青葉城西(及川、岩泉)伊達工業(茂庭)梟谷(赤葦)でお送りします。



烏野

澤村大地の場合

私が死なないと世界は滅ぶらしい。それを知ってからの大地は悩んで悩んで、バレーも出来なくなっていた。私にはそれが辛かった。「大地はかっこいいけど、バレーしてる時はいつも以上に格好よくて好きよ。ねぇ、私がいなくなってもバレー続けてね。約束よ」いくな、と言う声に耳を塞いだ。


彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。どうすれば彼女も世界も救えるか。一日中、寝食やバレーすら疎かにして考える。なのに、彼女自身が諦めようとしていた。「まだ時間はある。きっといい方法が見つかる。だからお前が諦めるなよ!!」ありがとう、が最後の言葉



菅原考支の場合

彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。この事実を知るのは俺だけ、本人は知らないから好都合だ。惨い真実と汚い現実には蓋して、綺麗なまま終えよう。「外の様子が変?後で俺が見てくるよ。それよりお腹空いたからご飯食べよう」いただきます、声を合わせて最後の晩餐。世界の滅亡まであと、



西谷夕の場合

私が死なないと世界は滅ぶらしい。家族や友人、夕にお別れをして部屋に引きこもった。あとは死ぬだけ。でも、決心がつかなくてベッドに蹲っていたらドアが開いて光が射し込んだ。夕だった。「助ける方法見つけたぞ…バカ、俺がお前を見捨てるわけねぇだろ!!」行くぞ、と力強く手を引かれる


彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。いや、助ける方法を見つけた。間に合わないと意味がない、彼女の手を握って走る。泣いてるから慰めたいけど時間がないから急ぐ。「夕、ゆ、う…逢いたかった、ずっと逢いたかった」夕、と何度も呼ばれて手に力を込めた。



縁下力の場合

彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。覚悟を決めた彼女を一人でいかせるつもりはない。光を浴びて輝くナイフが宝石のように見えた。「俺は自分で選らんただから後悔してないよ。一緒に逝こう」ごめん、と謝ることはない。世界を救えて二人で死ねるんだから幸せだ。


私が死なないと世界は滅ぶらしい。力も一緒に死ぬと言う。やめて、と懇願してもきかなかった。互いの手に握られたナイフがその時を待っている。「力のバカ。私と一緒に死ぬことないのに。でも、ごめんね。本当は力がいてくれて嬉しいの」 俺もだよ、と微笑む力と抱きあい、ナイフを背中へ降り下ろした。



青葉城西

及川徹の場合

彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。世界のために死んでくれ、と言うやつがごまんといる。ふざけんなよ。彼女に死を強要するような世界なら消えてしまえ。「大丈夫、お前一人だけいかせたりしない。皆一緒だよ。俺もいるし怖くないだろ?」頷く彼女と終わりを迎える。



岩泉一の場合

どんな理屈かは知らねぇが、あいつが死なないと世界は滅ぶらしい。2つに1つと言われた俺はどちらも手にすると決めた。「俺はお前と一緒に生きたいんだ。お前を犠牲にしてまで生き残ったって意味ねぇよ。世界は滅亡させないし、お前も死なせない。俺は諦めないから、お前も諦めんな」だから、もういいよなんて言うな。


私が死なないと世界は滅ぶらしい。皆や一を死せたくないから受け入れようとしたのに、一が諦めるなって言う。「やっと決心ついたのに………本当はいや。怖い、死にたくない…一と生きたいよ!!」死なせねぇよ、と笑う彼を信じたい。



伊達工業

茂庭要の場合

彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。無力でちっぽけな俺に何が出来る?してやれることなどなく、せいぜい泣きながら彼女を抱き締めるぐらいだ。「ごめ、んっ、俺、なにも、してやれない、お前を、助けてやれない、ごめん、本当にごめん」いいよ、と慰める彼女のほうが泣きたいはずなのに。



梟谷

赤葦京治の場合

彼女が死なないと世界は滅ぶらしい。ひょんなことから彼女と俺だけが生き残る方法を見つけたから、迷わず選んだ。荒廃した世界に二人っきり。「ずっと二人だけの世界が欲しかったんですよ。願いが叶って最高に幸せです。貴方も嬉しいですよね?」なんで、と彼女は繰り返す。









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補足

菅原→彼女自身は自分が死なないと世界が滅亡することは知らない。知ってるのは世界中で菅原だけ。他の人は誰かが死なないと止められないということだけわかっていて、パニックになって殺し合いが始まる。それを見た菅原はこんな汚い現実(他人殺してしてでも生き残ろうとする人々)と惨い事実(彼女が死なないと世界が滅亡する)なんて彼女に知られたくない。どうせ死ぬなら何も知らないまま死なせてやりたい、と思い、彼女を隔離する。

西谷→死ぬために彼女が部屋に引きこもって誰が来ても、西谷が来ても出こない。そのうち誰も来なくなってあとは死ぬだけだが、なかなか決心つかない。時間はあるから餓死しようとベッドに踞っていたら、西谷がきた。遅くなって悪い、助けにきたぞ、と。

及川→彼女を死なせようとする世界はいらないから消えちゃえ、と全人類巻き込んでの無理心中。

赤葦→元はから二人っきりの世界にいきたい、とヤンデレ的願望はあったけど、彼女以外にも大事な物があったし、何より彼女が隣にいたから抑えられてた。けど、理不尽に奪われるとなった時にもう彼女以外はどうでもよくなって選んでしまった。



お題、背中合わせの君と僕より
「終わる世界に口付け 」使用





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