HAPPY BIRTHDAY !!




「今日は特別だ。たこ焼きくれてやる。このアヤト様がやるんだから心して食えよ!!」

たこ焼き好きなのはお前だろう。自分の好物やれば喜ぶと思ってるな。

「僕のお人形さんから一体好きなのあげます。嬉しいでしょ?」

お人形ってあれだろ。例の超リアルな、というか本物…あんなの貰っても困るだけなんだが。

「僕はねぇ…大人のオモチャ!!これ使って一緒に遊ぼうね」

お前は自重しろ。



三人がそれぞれプレゼントを用意してくれた。アヤトのプレゼントが一番まともだったことに驚く。相手の喜びそうな物を贈る、とかまったく考えてないあたりが三つ子だ。

「ドウモアリガトウ」

それでも一応貰ったからにはお礼を、と言ったのだが見事に棒読みになってしまった。しかし、三つ子はそれでも十分らしい。ま、プレゼントはあれだけど、三つ子が誰かに贈り物するなんてまずないだろうから、それだけでも貴重なのか。

「いいか、お前らせーので言えよ。タイミング間違えんなよ」

「わかってるんで早くしてください」

「アヤト君こそ気が急いて先に言っちゃわないでね」

「そんなヘマするか」

これで終わりかと思ったらまだ何かあるらしくゴニョゴニョやっている。なんだ、何をやらかす気だ、と身構えていたら。

「せーの…」

「「「ハッピーバースディ!!」」」

パァン!!と、破裂音と共に色とりどりの紙吹雪が舞う。クラッカーを手にした三つ子は悪戯が成功した子供のように笑っていて、意識しなくても頬が緩んだ。最後の最後にサプライズが残っているとは。

「どうもありがとう」

まさかお祝いの言葉が一番嬉しいなんて。





×叔母



お祝いの言葉






プレゼントは兎も角、三つ子が一番まともに祝ってるという事実。








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