ソファーに座っていたら三つ子がゾロゾロと入ってきた。三人揃って行動するなんて珍しい。私の目の前まで止まると横一列に並び、同時に喋りだした。
「「「誕生日プレゼント」」」
「よこせ」
「ください」
「ちょーだーい」
「テーブルの上に置いてある」
ほら、と指差す。たこ焼きにマカロン、数種類のお菓子。いずれも三つ子の好物だが、不服そうにしている。
「はぁ?これだけかよ。ふざけんなよクソババァ」
「これじゃいつもと変わらないじゃないですか。もっと気のきいたものを用意できないんですか?」
「マカロンは好きだけど欲しいのこれじゃないんだよね〜」
「………文句ばかり言うならテーブルの下にあるものをやらないぞ」
言うか否か、一斉にしゃがんで置いてある物を引っ張り出した。四角い箱に赤いリボン、水玉模様の袋に紫のリボン、円形の箱に緑のリボン。アヤトには新しいバスケットボール、カナトにはうさぎの人形、ライトには帽子を用意した。
「あるなら最初から言えってぇの。お、バスケットボールじゃねぇか。ちょうど新しいの欲しかったんだよな!!」
「うさぎの人形ですか。テディより可愛い子なんていませんよ。でも、この子もなかなか可愛いですね」
「叔母さんなかなかいいセンスしてるねー。帽子に合わせて服も新調しちゃおうかな」
銘々がプレゼントを眺めたり弄ったりしている。なんやかんやで喜んでいるようだ。その様子を見ていたら、ボールを持ったままのアヤトに正面から抱きつかれた。アヤトに続いてカナトとライトが左右の腕にひっつく。
「何でお前らまで来るんだよ!!」
「アヤトばっかりずるいです!!」
「独り占めなんて許さないから」
人を囲んでギャーギャー喧嘩をするからうるさいのなんの。いつもなら一喝しているとこだが、今日は大目に見よう。高校生にもなって叔母に抱きつくのはどうかと思うけど。それにしても………
「ふふっ」
「何、笑ってんだよ」
「変わらないなぁお前たちは」
三つ子の魂百まで、なんてことわざがあるけど本当その通りだな。昔からアヤトが正面、カナトが右腕、ライトが左腕に抱きつくと決まっていた。成長した今でもそれは変わらないらしい。どうして私が笑っているのかわからない三つ子は揃って目を丸くしているから、さらにおかしくなってきた。
「いつまで笑ってるの!!」
「ちょっと笑いすぎじゃない?」
「はー…ごめんごめん。それで、プレゼントは気に入っていただけたかな?」
「まぁまぁだな。他にも寄越すもんあるだろう」
「ケーキなら冷蔵庫にある」
「それも重要ですがもう一つあります」
「はぁ?これ以上何が欲しいんだ」
「誕生日を迎えた人には言うことがあるよね」
「言うこと…?」
何かを期待するような眼差しにピンとくる。そういえば言い忘れてた。言葉が欲しいなんて可愛げがあるじゃないか。わからないふりをすることも出来るけど、そんな意地悪はしないで望む通りにしてあげよう。今日はお前たちが生まれてきた特別な日なんだから。
「アヤト、カナト、ライト。お誕生日おめでとう」
甥×3と叔母と誕生日
(本当に欲しいのは貴方からのその言葉)
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三つ子お誕生日おめでとうゥゥゥゥゥゥ!!!キャラのお誕生日とか大体スルーするんですがDLは特別だよ!!遅れに遅れたけどね!!三つ子の誕生日に気づいたのが3/23でした(オイ)
めでたい日、ってことで叔母さんにはいつもより優しくなってもらいました。誕生日終わったら通常運転に戻りますが(笑)
大急ぎで書いたのでクオリティがいつも以上に低いけど、愛は込めたので許してね!!お誕生日おめでとう!!!