DL/叔母と俺様とぎゅー


※叔母シリーズ
※過去編
※某cmパロ
※時代錯誤



「早くしろよババァ!!」

アヤトが2リットルのペットボトルを抱えて走っていく。危ないから歩けと言っても走るアヤトにケーキの乗ったお盆を預けなくてよかったと思う。十中八九転んでおやつを台無しにしていただろう。三つ子の部屋に到着するとペットボトルを置いて椅子に座った。

「ほら、手が空いてるならジュースをついで」

「重い…」

ケーキを切り分けている間にオレンジジュースを注いでいたが満杯のペットボトルはアヤトには重いらしく、手がプルプルしている。ぶちまけられたら堪らないのでペットボトルを支えて補助をする。

「終わったー!」

「まだ。蓋をちゃんと締める。ぎゅーっとだよ」

「ぎゅーっと?」

「うん。ぎゅーっと」

小首を傾げたアヤトは何を思ったのか、椅子から飛び降りと抱きついてきた。

「…何してんの?」

「お前がぎゅーっとしろって言ったんだろう!!」

いや、言ったけどそれはきっちり閉めろってことで抱きつけって意味ではないのに。というか、最初に蓋を、と言ったんだがそこは聞いてなかったのか。

「ハバァもぎゅーっとしろよ!!」

「お、おう」

首に齧りついてきゃらきゃらと楽しそうにしているアヤトに言われるがままにぎゅーと抱き返していた。





叔母俺様とぎゅー。
(いつまでしてればいいんだ)





cmのパロなのですが、元ネタわかりますかね?女の子がお母さんに抱きつくのが可愛くて可愛くて。この時代にペットボトルなんて無いと思いますが、気にしない方向でお願いします。

next|top|back

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -