DL/レイジ


「レイジ、これどうぞ」

「…なんですか姉上」

「あなたの好きな紅茶よ。奮発して良いもの買ってきたの。それと今日の夕飯は私がカルボナーラを作るから、一緒に食べましょう」

「姉上の作るカルボナーラは絶品ですので楽しみですが、急にどうされたのです?」

「急じゃないわ。だって今日は貴方の誕生日じゃない」

「誕生日…そういえばそのような日でしたね」

「忘れていたのね」

「忘れていたというよりは興味がないというほうが正しいです。永遠を生きる吸血鬼にとって誕生日など何の意味もない。大体、誕生日など年をとるだけなのに何故祝なければならないのです?」

「それは違うわレイジ」

「違う?何が違うというのですか」

「年を重ねたから祝うのではないのよ。誕生日は貴方が生まれてきてくれたことを祝福する日なの」

「私が生まれたこと、ですか。姉上は本当吸血鬼らしくない考え方をしますね」

「あら。私は正真正銘、お母様とお父様の娘で吸血鬼よ」

「わかっています………先程、誕生日など意味がないと言いましたが、姉上に祝っていただけたのは嬉しいです」

「レイジが喜んでくれたのなら私も嬉しいわ。ケーキも買ってきたから楽しみにしててね」

「なら私は姉上が買ってきてくださった紅茶を淹れましょう」

「二人っきりの誕生日パーティーね」

「二人っきりなのにパーティーですか?」

「ええ、そうよ」

「姉上がそう仰るならそれで」

「ふふっ。改めて、お誕生日おめでとうレイジ」

「ありがとうございます姉上」





レイジさんお誕生日おめでとうございます!!遅くなった上に会話文ですみません!!(吐血)愛は込めたつもりだけど、レイジさん似ない。

性懲りもなく逆巻家のお姉さんを量産してしまいました(笑)

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