進撃/リヴァイ


ねぇ、リヴァイ。私達は死んだら土に埋められるよね。なんかさ、死んだあとまで閉じ込められるなんてあんまりだと思わないか。灰になってしまえば、恐怖も痛みも苦しみも感じない、どこへだって行ける。だから自由にしてやりたいんだ。そのために戦っていたんだからね。壁を越えて巨人の頭上を飛んで、地の果てまでも行くといい。










彼女は運良く持ち帰れた仲間の遺体を燃やしては灰を空へと撒いていた。その理由を聞いたのはいつだったか。あれはきっとあいつ自身の願望だったんだ。魂だけの存在になったなら夢みた世界へ行ってみたい、と。だからこそ死にもの狂いで取り戻した彼女の腕を灰にし、壁の上から流したのだ。彼女の残滓は風にのって運ばれていく。何にも阻まれることなく、遠くへ………もう何の制約もない、どこへだって行ける。なぁ、お前は、自由になれたか?





空に舞え、自由の子等よ





別にこれ兵長でなくてもよかった。

進撃の世界は土地が少ないから土葬なんて出来なそうです。むしろ墓立てるぐらいだったらそこを畑にして少しでも食糧を確保する、という考えでしょうね。



お題、レイラの初恋様より「天に羽ばたき空に舞え、自由の子等よ」使用

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