DL/長男VS末っ子 2


スバルのターン〜versus


「おい」

「スバル君!?先に行ったんじゃないの?」

「ふざけんなよお前」

「はい?」

「何シュウにだけ血をやるとかそんな約束してんだよ」

「ええー。だってこうでもしないと動かないし。私じゃシュウさん運べないよ」

「…シュウに独占されてたまるか」

「スバル君?」

「俺がシュウを運ぶ。だから血は俺に寄越せ」

「え。結構距離あるけど大丈夫?」

「屋敷に向かって思いっきりぶん投げる」

「それ運ぶって言わないよね!?乱暴な方法はやめて!!私がレイジさんに怒られる!!」

「ちっ。注文の多いやつだな。なら担いでやるよ」

「うん、それならいい…のか?」

「おい忘れんなよ。お前の血を俺のだからな」

「いや、私の血は私の物なんだけど」

「てめぇは自分が誰の物かわかってねぇみたいだな。屋敷についたら徹底的にその身体に教え込んでやる」

「当たり前のこと言っただけなのに!!はぁ。もういいや。スバル君が運んでもシュウさんが自力で歩いてもどっちでもいいから早く行こう」

「ふん。おいシュウ。こっちこい、ってどこ行くんだ」

「別荘に決まってんだろ」

「急にやる気になってんじゃねぇよ。さっきまでだるだるしてたくせに」

「お前こそ、関係ないやつが割り込んでくんな」

「うっせぇよ。最初から交換条件だすつもりであんな態度とってたのか?だとしたらお前も必死だな、シュウ」

「馬鹿か。俺は元からこういう性格だ。それに必死なのスバルだろう。俺をだしに使うぐらいだからな」

「んだと!!」

「つか、スバルに担がれるとか反吐が出るからやめろ」

「俺だって触れたくもねぇよ!!」

「(そういえばスバル君どうやってシュウさんを運ぶつもりだったんだろう。ありえないとは思うけど、お姫様抱っことか?………うわぁ。笑えない)」

「「おい。何考えてる」」

「特に何も!!そろそろ喧嘩やめましょうよ!!このままじゃ朝になっちゃいますよ!!えーっと。ふ、二人トモ私ノタメニ争ワナイデー…なんちゃって」

「「………」」

「今の発言撤回して心から謝りますんでそんな冷たい目で見ないで!!」





スバル君に投げられて空飛ぶシュウさんを想像したら笑えたwwwヒロインは空気読めない上に一言多い子です。でも、二人トモ〜の部分はあながち間違ってないです。

気力があればその後も書きます。その場合はレイジさんのターンになります。

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