BSR/佐助


「佐助いる?」

「んー」

幸村様に頼まれた買い物へ行く前に佐助の部屋に寄ると巻物を読んでいた。

「幸村様に頼まれたから買い物に行ってくるね」

「おー」

「何か買ってくるものとかある?」

「あー」

「…幸村様が朝から団子を貪り食べてたよ」

「へー」

幸村様のことを言っても怒らないあたり佐助は話しを聞いてない。生返事ばかりで一瞥すらくれなくてつまらない。少しはこっちを見て欲しい。ちゃんと目を合わせて会話をしたいのに………ちょっと悪戯してやろう。

床に散らばった巻物を踏まないように気をつけながら佐助の前に立つ。驚いたのか目が真ん丸になった。

「どうしたの?俺様も一緒に行ったほうがいい?」

「近くだから一人で大丈夫だよ。すぐに帰ってくるから」

「わかった。気をつけて行ってくるんだよ」

「うん………いってきます」

ぐっと腰を折り曲げて無防備な唇に唇をくっつけた。意識してやったわけではないのに、チュッ、と音が鳴る。自ら仕かけたのに恥ずかしくなって、佐助が唖然としているのをいいことに脱兎の如く逃げ出した。




買い物から帰ってきたところを捕まり、しばらくの間離してもらえなかったのはまた別のお話し。





糖度100%ラバー
(もう一回チューしてよ!!)(無理ー!!)




ヒロインにデレデレしてる佐助も好きです。しかし佐助書くと結構甘くなるな。伊達さんだとこうはいかないのにね!!



お題、誰そ彼様より
「糖度100%ラバー」使用


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