へえ、観察日誌?あの子の?
なかなか面白いことを考えるねえ。

で、私には何が聞きたいのかな?
え?何でわかったかって?そりゃあねえ、君たちがわざわざあの子を観察しているなんて報告を私にしてくるってことはつまり、何か聞きたいことがあるってことだろう?
普通ならそう考えるさ。
まあ、私にわかることなら答えてあげてもいいよ。目的?人聞きが悪いなあ。確かに好意だけってわけでもないがね。

そうだな、代償はその日誌かな。
ああ、違う違う。それをくれとか観察をやめろとかそういう類の話じゃない。
ただね、たまにそれを見せて貰っても構わないかな。
完成品じゃなくていいのかって?完成してから見るってのもそれはそれで楽しみがあっていいと思うけどね。
今回は途中途中で見せてもらいたくってねえ。

何でって?
ははは。秘密。
で、どうする?
ん?本当にそれでいいのか?ああ構わないよ。
私が来る時に、それまでできてる分の日誌を読ませてくれたら、代わりに君たちの知りたいことを話してあげよう。
どうだい?

……うん。交渉成立、だ。
え?使えるものを何でも使うのが忍者…?
まったく、その通りだよ。


(某保護者さんとの交渉より)




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