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一体何のことだろう、と考えるイタチの行動はサスケの言葉が的を射ていた。サスケは仕方なく口を開く。

「昔、アンタの誕生日の翌日に約束しただろ」

驚いて目をしばたかせる。長期任務で夜遅くに帰ったときのことだ。

「兄さん、プレゼント何がいい?」
明るい笑顔で瞳をきらきらさせながらサスケは兄に問いかけた。
昨日誕生日であったのに、この質問をかける暇もなく家を出て、自分が寝た後に帰ってきた。
だから今日必ず聞きだそうと寝る前に決めていた。

「無理するな。オレの誕生日は昨日で終わったからな」

サスケは少し頬を膨らませた。
本当は今日になってもあげたかった。
だが本人に「終わった」と言われてしまえば仕方がない。仕方がないのでこう答えた。

「違うよ。来年の話だよ」

一瞬イタチが悲しげな表情をしたように見えた。だがいつもの微笑みをみるとそんな筈がないと思い直す。

「サスケが幸せで居てくれれば…それでいい」

「オレは兄さんと居ると嬉しいよ」

即答だった。嬉しいことは嬉しいのだから。兄の言う幸せとは嬉しいことだとサスケは解釈している。だが1つ不満があった。

「…それじゃあ、いつもと変わらないよ…」

サスケは兄に修業をみてもらう時間があまりないことはあったが、傍にいないことは兄が長期任務に行ってるときくらいである。
現に今も傍にいるのだから。

そこでサスケは思い付く。いつも兄がしてくれていることを。

それが今この状況を生み出していた。


「あの時決めた約束。ずっと叶えることできなかったからな。今になった」

抱きしめる力を更に強くする。それでもイタチが痛くならないように。

「誕生日おめでとう…兄さん」

イタチはサスケに腕を回して慈愛を込めた感謝の意を述べた。




















本当は1ページのつもりでしだがいつの間にか文章が長くなりました。
書いててめちゃくちゃになってもう挫折しかけましたがなんとかupできました。

最近甘々しか書けない…ほのぼの書きたい!!

今年は金欠なのでともかく目一杯の愛を贈ろうと思います。
兄さんおめでとう!!

2011/6/9

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