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「あ、また来てくれたんですね!こ、これサービスです!受け取ってください!!」

「私なりの気持ちなんでお代なんていりませんのでどうぞ!!」

寄る店寄る店の女店員から必要以上のものをもらう。その度に笑顔で礼を言ってキスを投げ、女たちの頬を染めて家に帰宅した。
サスケにとって一番笑顔になれるのは、家にいる兄に会うことだった。

「ただいま」

いつもなら玄関まで来てくれるはずだが、待っても来る気配がない。サスケは靴を脱いで鼻歌でも歌いそうな軽快さで家の中を歩き回る。
兄を見つけたのは縁側に到着した時だった。
柱にもたれてぐっすり寝ている。いつものように小鳥に餌をやっていたのか、地にパンくずが散っており、啄んでは小鳥が喉を通して食べている。

「兄貴」

呼んだところで目を覚ます気配はない。どうしたものかと悩むうちにふと沸き起こる遊び心。
にやりと笑って寝ているイタチの唇に自分の唇を重ねた。
ピクリと指先が動き、少し眉間にしわを寄せて起きる気配を見せるイタチに、良い頃合いとでもいうかのように口内に舌を差し入れた。
徐々に意識がはっきりする中、感じる違和感にイタチは目を覚ます。サスケを視界にいれるとすぐに自分が置かれている状況を理解してサスケから離れた。

「おはよ、兄貴」

「サ、サスケッ!」

「こんなところで寝てたら風邪引くぜ?」

ぎゅっとイタチの肩を抱きしめる。頬を赤らめながらもされるがままのイタチに愛らしさを覚える。

「頼まれてたもの買ってきてくれたんだな、ありがとう」

「買ってきたというよりもらってきた感じだな。とりあえず冷蔵庫に入れてくる」

軽くイタチにキスをして、買い物袋を持って台所へと向かった。イタチはサスケが去った方向をしばらく見つめてから静かに微笑んだ。





















映画公開前ならではの妄想力を働かしてのチャラスケ×イタチです。
まだ誰もやって…ない!?といいなあ!
中編においておく程のものでもないけど、続きます。ちゃんとオチあります。

2012/7/26top





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