副会長は何がなんでも頑張らない | ナノ

  030 白ジャムを貢ぎ続ける迷惑な三年の不良


覚えている人はいなさそうな治田先輩視点。

名前だけ前に一回出てました。
悪行も別のところでちょっと触れてました。


 
 朝霧きよらという名前を聞いて一番初めに思い浮かんだのはキヨと呼ばれていた男だ。
 キヨ、彼はあの秋津と釣鐘を変なあだ名で呼んでいた。
 完全無欠な怪物である二人が嫌いだと真っ赤な髪をして笑った。天然の赤毛。
 キヨは奇妙な奴だった。
 出会いは薄汚い路地で誰かと殴り合いをし終わった後に感じた視線。
 にこやかに握手を求めてきた自分よりも身長が低く喧嘩慣れしていなさそうな優男。
 中学に成りたての俺には警戒心を抱かなくて済む対象。
 一年や二年もたてば成長期で身体がぐんっと成長するけれど、十代の前半はまだまだひ弱。
 高校生に出てこられたら負けてしまう。
 だから俺は周りを警戒することを怠らない。
 喧嘩は売らない。買うのも選ぶ。やり過ごしたり躱したりもした。
 それをキヨに情けなくて惨めで嫌なのだろうと指摘されて俺は心を開いたのだ。
 俺は誰にも負けたくなかった。
 肉体的に完成しているとかしてないとか関係ない。
 キヨはそんな俺の気持ちを察して知恵を貸してくれるようになった。
 まずはそれが俺達の繋がり。

 キヨは話したがりだった。俺と違ってしゃべるのが好き。
 人懐っこくて小柄な印象から年下かと思ったら同い年。
 そうかと思えば頭が恐ろしく回って年上のようにも見える。
 不思議な人間だった。

 優しげな口調、粗野な口調、気安い口調、いろんな口調を使い分ける。
 それだけ踏まえるとキヨはまるで釣鐘のようだったが話の中には嘘しかなかった。
 本当は数少ないけれどキヨの表情は雄弁だったから俺はすぐに気づいた。
 年上の婚約者がいると教えてくれた時の顔は何とも言えない満ち足りた顔で羨ましかった。
 あれは嘘じゃない。
 夜の街で遊んでいても帰る場所がある人間。
 自分とは違う。
 夜の遊び場にすら他人行儀で馴染めない俺が惨めだった。
 そう思ったからかぶち壊して貰いたかった。どうにかして俺は変わりたかった。
 
 キヨの言った通りにすれば何でもうまくいって安全だった。
 秋津と釣鐘を遣り込めることができたのは気分がよくて調子に乗った。
 
 ターゲットは常に一人。
 たった一人だけを執拗に絡めとった。
 まるでゆっくりと社会のルールを教え込むように接触していく。
 俺達が教えるものこそ絶対の真理だと信じ込ませるための長い計画。
 苦にならない作業だったのはターゲットである朝霧きよらが他にないぐらいに綺麗だったからだ。
 手入れの行き届いた人形だと口からこぼれた言葉にキヨは笑っていた。
 
 まずは入学して早々の朝霧きよらを襲う。
 その時は何もしない。
 服を脱がせるぐらいでいいと言われたが折れそうなほどに華奢な体に触れると抑えられないものが湧きあがりそうになる。俺は慌ててけしかけておいた三年にバトンタッチ。
 キヨには褒められた。
 俺が去った後に秋津が来たらしい。
 秋津は面倒くさいからまだ見つかってはいけない。
 キヨは秋津と釣鐘が嫌いだが二人に負けないと言い切っている。
 俺もそれを信じている。
 嘘の多いキヨだが勝ち負けについては嘘がない。
 
 新歓の日、文化祭の日、体育祭の日、行事ごとに朝霧きよらに接触していく。
 そして、仕上げのようにキヨを校内に招き入れて空き教室で朝霧きよらと二人っきりにした。
 俺はよく分からなかったがキヨはすごく喜んでいた。
 同じ学校に通えないことを残念がっていたキヨに俺が道を作るのは当たり前のことだ。
 朝霧きよらのいる空間をキヨも自分の肌で感じたいはずだとみんなどうして分かってくれないんだろう。
 秋津は冷血漢の代名詞だから無理だとしても釣鐘は善人の代名詞なのだからキヨに便宜を図るべきだ。
 あいつはキヨの息がかかった人間を嗅ぎわけるのが上手かった。
 何を考えているのか分かるのに対応しきれないのは釣鐘の手駒が多すぎるからだ。
 どんな場所にも釣鐘晴太の目と手足がある。

 それでもキヨはすごい。
 朝霧きよらが蜘蛛の巣にかかった蝶のようだった。逃げられずに捕食を待つ餌。
 秋津と釣鐘は親切心で蝶を逃がそうとするんだろうけれど、俺達そんなことをされたら蜘蛛が飢えてしまう。
 広い視野で物事を見ないから蝶がかわいそうだなんて思うんだ。
 キヨは朝霧きよらを残すことなく全部ドロドロにして消化する。
 それは朝霧きよらにとって悪くない展開だ。
 
 
『これでオレのキミは楽しいイベントが来るたびに思い出すことになる』

 
 最後の仕上げと言っていた数時間の監禁で朝霧きよらの何が変わったのか俺は知らない。
 結局は秋津と釣鐘が邪魔をしていたように見える。
 
『別にあの二人は問題じゃない。オレのキミのヒーローじゃないからね。
 大局的にはどうでもいいことなんだ。
 これから完璧な用意をしてヒーローを殺して成り変わるんだ。
 幸せな夢につられてなびいてヒーローを妄信する心を壊してあげる』

 オレのキミ、と自分の所有物のようにキヨは朝霧きよらを呼ぶ。
 朝霧きよらの盗撮写真をテーブルに並べて指先でなぞる姿は妖しい魅力にあふれていた。
 笑うキヨは楽しそうで羨ましい。

 俺は思う。朝霧きよらに執着したらキヨのような楽しさを味わえるのだろうか。
 それでも俺は一線を越えない。
 キヨの指示抜きに朝霧きよらに近づいたりしない。
 キヨは嘘つきだが俺に本当のことを口にする意味なんてないのだから嘘つきでいい。
 俺はキヨの嘘を本当だと思って動く。
 使い捨ての駒だと分かった上で動く。
 そうすると朝霧きよらに近くなる。
 物理的な距離もそうだが朝霧きよらは自分では動かない。
 キヨに動かされている。
 俺はそれをやっと気づいた。
 感情も行動も制御される俺と朝霧きよら。
 俺達は同じものだ。
 誰も知らない。誰も信じない。
 俺と朝霧きよらを繋ぐ絆。



 
『次に会うときは一学年下かな』



 
 そう言って呆気なくキヨは消えた。
 いつ戻ってくるのか俺に伝えることもなく消えた。
 キヨにとって俺はその程度の駒なのだ。
 朝霧きよらは何を思っているのか暫く観察していたが分からない。
 分厚い仮面を朝霧きよらはつけている。
 取り外されない仮面。
 キヨなら取り除けたかもしれない仮面。
 
 俺は鬱屈して周囲を威嚇するようになった。
 秋津に慣れた同学年の人間は俺がいくらキレても気にしない。
 嫌な気持ちがたまっていく。
 存在を認められていないような苛立ちと焦燥感。
 
 そんな中で花をいっぱい腕に抱えて歩く朝霧きよらを見つけた。
 
 俺を見て驚いた後、花に視線を戻し、また何度かこっちを見てくる。
 覚えているのだろうか。
 心が勢い良く動き出す。なんとなく持て余した退屈が吹き飛んだ。
 朝霧きよらの視界に入らないように今まで別に首謀者をでっち上げ続けていたが俺のしたことを知っているのだろうか。
 秋津や釣鐘なら察したかもしれないが当事者である朝霧きよらは何も知らない安全地帯から出ない。
 目に見えて話題に出すことを恐れ怯えていた。
 そんな朝霧きよらは俺のことをどう思っているんだろう。
 じっと見つめて待ってみる。
 朝霧きよらは戸惑いながら「いりますか?」と聞いた。
 手に持っている花のことだ。
 俺が花を見ていると思ったのだろう。
 バカだ。
 自分の外見を考えていない。
 人に見られる容姿だと思っていないとキヨは言っていた。
 その通りだ。
 キヨの頭の中以上には朝霧きよらは動かない。
 単純な奴。俺と同じように落ちこぼれ。
 成績がよくても副会長をやってても朝霧きよらは落ちこぼれだ。
 秋津と釣鐘に敵わない俺と同じように朝霧きよらは秋津と釣鐘に敵わない。
 
 俺は朝霧きよらの腕の中にある花が気に入らなくて手を振りかぶって払った。
 地面に落ちた花を俺は踏みつける。
 キヨに支持されずに行った。俺だけの行動。
 それに対して朝霧きよらは泣くのか笑うのか困るのか。
 どれでもいい。どれでもいいから俺に朝霧きよらの感情をくれ。
 
 期待した俺に朝霧きよらが寄越したのは無だった。
 無表情で俺が見えていないように通り過ぎた。
 誰かが近寄ってきて朝霧きよらに話しかける。
 見えた横顔には微笑み。
 作り笑いが張り付いている。
 
 俺を指さす誰かに朝霧きよらは笑って言った。
 
『あげたら、ああなっちゃった。気にしてないからいいよ』
 
 俺の足の下にはあるのは朝霧きよらから与えられた花。
 つまり俺は俺の花を踏んづけて得意げになっていただけ。
 茶番だった。
 
 キヨがいない俺はこんなにもダメだ。
 
 
 
『キヨが帰ってきた』
 
 
 
 そう噂が流れた。
 キヨが帰ってくる。
 それなら俺はもう一度朝霧きよらと向き合える。
 近づいて二度と離れないことも可能だろう。
 
 
 そして現れたのは転入生のアサキリキヨヒコ。
 印象的な赤毛は見当たらない。
 黒髪も眼鏡も大袈裟な動作と身振り手振りはキヨと変わらないのに「きよら」とそう呼ぶ声の響きがキヨと同じだった。
 
『きよらはきよって呼ばれるのが好きなんだね。オレと同じになりたいんだ。かわいいね』
 
 キヨはそう言って笑う。
 俺はもちろん肯定した。朝霧きよらの本心など関係ない。
 キヨのご機嫌取りを俺ほど上手くできる奴はいない。
 
 以前と同じように俺はキヨの手駒になって朝霧きよらに近づくのだ。
 あの綺麗な存在を歪めていく手伝いをする。
 俺に何の感情も寄越さなかった朝霧きよらに一泡吹かせる。
 今度こそ俺を刻み込ませる。
 あんなに何もなかったような反応をされて黙っているわけにはいかない。
 キヨが俺を朝霧きよらへ導いてくれる。
 
 
 理事長が代わったのか、方針が変わったのか色んなことに変化が生じて中学とは違い高校は朝霧きよらに近づけなかった。
 理由の分からない変化に狼狽える。
 キヨがいないせいで上手くいかない。
 俺を見るみんなの目には知らない感情が浮かんでる。
 苛立っていた。

 キヨが帰ってきたことで辛い日々も終わる。
 俺はキヨの駒だから動かないといけない。
 朝霧きよらの笑顔の仮面をぐちゃぐちゃに引き裂いて無表情も浮かべないようにしてやる。
 
 
 
「人にはそれぞれ触れたくない場所がある」
 
 
 
 名前の知らない後輩に唐突に話しかけられた。
 誰かは知っている。要注意人物として覚えさせられた。
 顔と関係性を覚えて名前は記憶に残らない。
 
「でも、あなたたちは無遠慮に掘り起こす。
 それで支配者になった気になっているんだから笑えますね」
 
 朝霧きよらに関する人間は把握するようにキヨに言われている。
 目の前にいる相手のことも知識にある。
 けれど、納得がいかない。
 面識はない。一方的に俺がキヨに聞いて知っているだけだ。
 朝霧きよらを見ていた時に勝手に視界に入っていただけだ。
 
「俺があなたを知っているのが不思議ですか?」
 
 心が読めるんだろうか。
 思わず後退る俺に笑いながら花を一輪渡してくる。
 
 黒い、百合の花。
 
 つい受け取ってしまった。
 
「あなたが踏みにじった花は黒くなっていましたね」
 
 真っ黒な花が怖い。
 手放すのも怖い。
 丁寧な口調が恐ろしい。
 秋津に対する恐怖と同じ。
 見透かされて断罪される気がする。
 
「秋津先輩たちがあなたを嫌悪しながら見逃したのはきよらが殆どのことをなかったことにしたからです」

 キヨの行動は完璧だった。
 別に首謀者を立てても犯人は割り出される。
 それでも俺は罰を受けない。
 朝霧きよらが認めるのを恐れるから。

「浅川花火がここに来て勝負に出たのは三年生が卒業するからです」
 
 俺を裁くために生徒会長が動いているとでもいうのだろうか。
 嘘だ。キヨが俺を守ってくれる。俺はキヨの駒なんだ。
 退学にでもなったら朝霧きよらに会えなくなってしまう。
 来年に卒業だとかそんなことはどうでもいい。
 キヨがどうして朝霧きよらと同じ学年にやってきたのか分かった。
 一緒に卒業する気なんだ。ずるい。俺も留年するべきか。いや、この学園は留年は認めていない。単位が足りないなら退学の手続きをとるように勧められる。
 
「先輩に一つ提案があります」
 
 そいつは、朝霧きよらの親衛隊長であるそいつは笑いもせずに言う。
 キヨを裏切れとでも言うなら俺は――。
 
「転入生を守ってください」
 
 考えもしない言葉に呆然とする。
 
「出来ないんですか? もう一度言います。転入生を守ってください」
 
 繰り返される言葉に俺は思わずうなずいた。
 アサキリキヨヒコがキヨなら俺は守るしかない。
 
「その代わりにあなたは誰にも裁かれたりしない。
 風紀委員長である秋津先輩にも、です。あなたにとって損な取引じゃないでしょう?」
 
 損にはならない。その通りだ。一石二鳥ってやつだ。
 やっぱりこいつは俺の心が読めるんじゃないだろうか。
 俺のやりたいことが分かっている。
 
「朝霧きよらに……」
「近づきたいんですか?」
「ダメなのか?」
 
 冷徹な目で睨みつけられるが俺はそれどころじゃない。
 キヨと一緒にいても朝霧きよらに近づけないなら意味がないじゃないか。
 
「瓶に詰めた白いものなら受け取るだけ受け取っておきます」
「あぁ、助かる」
 
 虫を見るような視線を向けられたがキヨは俺の行動を面白いと思っていたから朝霧きよらだって喜んでいるはずだ。
 俺と朝霧きよらは同じキヨの駒なんだから同じ気持ちでいるはずだ。
 
「こちらの指示を無視したら瓶は受け付けませんよ」
「お前に逆らうわけがない」
 
 だって、朝霧きよらが俺の体液に触れるかもしれない。
 いや、匂いを嗅いで舐めるかもしれない。
 興奮してきた。
 
「この花は?」
「燃えた花って言って何を連想します?」
「花火か?」
 
 リラックスして俺は適当に返す。
 もうこの後輩を恐れる必要はない。
 俺と朝霧きよらを繋ぐ絆の一つになったのだから安心だ。
 
「それでもいいし、それでもいいです」
 
 二回目のソレで黒い百合を指さされた。
 俺が踏んづけた花は百合だったのか。
 黒いから燃えカスってことか。
 黒い色を舐めている。
 
「それ、チューリップだって言ったら信じますか?」
「百合じゃないのか?!」
「あぁ、百合ぐらい知ってますか」
 
 バカにしてやがる。
 この学園の生徒として必要最低限の知識はあるつもりだ。
 
「黒百合の花言葉は愛と呪いと復讐」
 
 燃えた花という言い方はよく分からないが愛も呪いも復讐も燃え滾る心がないと成し遂げられない。
 キヨはきっと愛に燃えている。
 その熱が俺に伝染して朝霧きよらと繋げている。
 もっとキヨが朝霧きよらに近づけばいい。
 今は顔を隠しているからからしくもなく近くにいないがキヨのことだからすぐに俺を使うだろう。
 俺はなんだってする駒だ。
 
「転入生から連絡があったら教えてください。その花を朝霧きよらの机の上に置くだけでいいです」
 
 置くだけって枯れるんじゃねえのか。
 花が枯れるにキヨから俺に連絡があるってことか。
 キヨをこれから助けないといけないからこうしちゃいられない。
 
「転入生なら食堂です。会長と一緒にいますよ」
 
 こいつはやっぱりいい奴だ。
 明日にさっそく出来立ての俺が入った瓶を持っていこう。
 
「いってらっしゃい、治田先輩。あなたのキヨはあなたに期待していますよ」
「当たり前だ。キヨと一緒に朝霧きよらを手に入れるんだから……お前、いいのか?」
「何の話ですか?」
 
 朝霧きよらの親衛隊長なんかしているから俺の敵かと思っていたが違うんだろうか。
 こんなにもこいつは俺に対して親身になってくれる。
 
「俺との会話は誰にも言ってはいけませんよ?」
 
 子供に言い聞かせるような調子で言われた。
 ムカついたがキヨが心配だから食堂へ行かないといけない。
 
 慌てて走った俺は「俺がきよらを裏切る行動をするわけないだろう」と呟いたそいつの声は聞こえなかった。
 
 会った人間の名前は葛谷博人。
 思い出した。名字は違うが浅川花火のいとこ。
 副会長朝霧きよらの親衛隊長。
 生徒会長浅川花火に強いコンプレックスを抱いている。
 
『劣等感なんて生易しいものじゃなくって彼がされていたのは存在の否定かな』
 
 楽しそうにキヨは笑っていた。
 俺は聞き流していたがキヨは気にせず続ける。
 キヨは話したがりなのだ。
 触れられたくない場所を掘り起こして人を操る切っ掛けにする。
 さっきのあいつもキヨに操られているんだろう。
 
『彼はね、ずっと踏み台にされていたんだよ。何をしてもどう頑張っても「花火君はすごいわね。さすが姉さんの子供」そう言われて育った。彼にだって浅川花火より秀でた部分はあるよ? でも、そんなところは見られていない。期待されてない。彼の期待された役回りは浅川花火よりも能力が下で何もかも劣っていること。比較して浅川花火を褒める下地になること。彼女の母親は自分の子供よりも大切な姉の息子が自慢なんだよ。浅川花火が優秀であるという前提から話は始まっているから彼の努力なんか意味がない。どんな行動をとっても浅川花火を賛美する材料なんだ』
 
 楽しそうなキヨ。
 朝霧きよらに近い人間を嫌っているキヨだけど葛谷博人と浅川花火のことは嫌っていない。
 大切な役者だからとキヨは言っていた。
 舞台はどこなのかは聞いていない。
 だが、この前じゃないのなら帰ってきたキヨは今を舞台にするのだろうか。
 キヨはどうやって朝霧きよらを手に入れるんだろう。俺は想像がつかない。
 でも、キヨならやり遂げるだろう。
 
 俺は信じて瓶詰の俺の分身を朝霧きよらに捧げ続ければいい。


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対ヤンデレ最強兵器の名を欲しい侭にする博人。
ヤンデレだからヤンデレの気持ちを先読みして対処するよ。ザ・イベント潰し。

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