あらすじ 登場人物紹介

あらすじ

一目見て彼は自分のものだと確信した。
今となってはどうしてそんなことを思ってしまったのか理解できない。

オレは彼の特別でもなんでもなかった。
現れた転校生と笑い合う彼を見てオレはそれを思い知る。
オレは彼にとって何にもなれない存在だった。


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受けと攻め視点混在の本編26話と受け攻め視点以外の番外編3話はセット。

サイト内にある共通設定で「下鴨」という家は「両性(妊娠出産可能な男)」であるという前提があります。

全編
言葉が足りず勘違いやすれ違いが発生しながらのハッピーエンドです。
両片思い要素はありますが悲恋ではありません。


・下鴨 康介【しもがも こうすけ】 受け

高校二年生。
クールビューティーな副会長と木鳴弘文の熱烈な追っかけという極端な二面性が周囲からあまり理解されていない。
残念なイケメンだと思って接する人間と見た目通りに完璧な人だと尊敬する人間と周囲の対応は分かれ、両者の溝は深い。

弘文と出会ってからの康介とそれ以前の康介が、
弘文以前、弘文以降、と分けて考えられるほど別人。


・木鳴 弘文【きなり ひろふみ】 攻め

高校三年生。
元生徒会長。康介の一年先輩。
弘文が生徒会長の時にも康介(高1)が副会長をやっていた。

学校の外で不良たちをこき使って地域の貢献に従事している。
根が真面目なので好意を寄せられても康介に答える気がないので遠ざける言動が癖になっていたが……。

本編と関係ない小ネタ
生徒会長ではないのに後輩から会長呼びされたりする。
もう引退したってのと言いながら頼られたら相談に乗ってあげている。


・久道【ひさみち】

高校三年生。
元生徒会会計。弘文と同い年の親友。(本人たちは幼なじみの腐れ縁)

軽いノリでムードメイカーになるタイプを装っているが、
根っ子の部分では非社交的なへたれ。
落ちてくるものは受け止めるが自分から取りに行くことはない。


・転校生【てんこうせい】

誰の視点で見るかで人物像が異なる。
康介は一貫して転校生呼びになるが作中でそう呼ばれるかは別問題。


以降ネタバレが含まれます


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本編14話以降


・下鴨 康介【しもがも こうすけ】

「下鴨」弘文という存在が上手く飲み込めない。
自分に都合のよさすぎる世界に納得できない。
頭の中に渦巻く「なんで?どうして?」という疑問に回答がなされないまま三人の子持ち。
自分の幸せが弘文にとっての幸せではないのでは、という不安感に悩まされる日々。


・下鴨 弘文【しもがも ひろふみ】

懇切丁寧な説明をしない。愛の言葉も囁かない。
物心ついた子供に「あれ?ちょっとおかしくない??」とツッコミを受けて、
「そんなことない、大丈夫大丈夫」って思ってる。そんなことある。わりとおかしい。
子供の言葉には真剣に対応しようとするが、
康介の言葉は要領を得ない(何を求めているのか分からない)のでスルー傾向。


・久道【ひさみち】

何かをするように見せて特に何もしない家政夫。
子守技術はまだ未熟だが、家事技能は頑張ってる。


・転校生【てんこうせい】

何かをしているかもしれないし、何もしていないかもしれない。
そもそも転校生という名前の人間は存在しない説?


・チーム、集団、不良グループなどなど

様々な名前で呼ばれる木鳴弘文がまとめていた集団。
そこに所属する人間たちから木鳴弘文は
トップ、総長、リーダー、兄貴、兄さん、ヒロ、ヒロさん、ヒロ兄などと呼ばれる。

人数が多いので中の人たちが同じ方向をむいていない。


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番外編 「海問題」

あらすじ

下鴨弘子(長女)が海水浴に行きたいと口にして持ってきたのは無人島の貸切プラン。
これならいいかなという雰囲気で旅立つ下鴨一家と久道。
そこに待ち受けていたものとは……。


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・下鴨 康介【しもがも こうすけ】

気分は大体上向き固定。
次女が重くなってきたなと無意識に思ってる。
腕が疲れてきた。
旦那といちゃつきたい四人の子持ち。

・下鴨 弘文【しもがも ひろふみ】

分かりにくいけど、
子供>仕事 タイプ。
子供には甘い方だけど、
思わぬ角度から反感を買ってビックリ。

・下鴨 鈴之介【しもがも すずのすけ】

小学校で上級生。
下鴨家の次期当主さま。
命名は康介。

温和で頭がいい優等生。
弟と妹からはちょっと天然ボケと思われている。

康介に甘えたい気持ちがあっても、
長男だからっていう気持ちで控えめ。
見た目は下鴨の現当主とそっくり。完全な下鴨顔。

・下鴨 弓鷹【しもがも ゆみたか】

小学校で上級生。
木鳴家の次期当主さま?
命名は康介。

年子の兄が下鴨家のために英才教育を受けていて、
それに疑問を思わないことが疑問。

いろいろと考えていて康介に喜んで欲しがるが、
康介の感情のトリガーが弘文だってことを理解しきれていないところがまだ子供。

顔立ちは康介と弘文がいい感じなバランスで溶け合っている。
幼少期に木鳴側に預けられることが多かったからか、
表情の弘文っぽさが強く弘文似とされることが多い。
習い事で武道関係を一通りこなしている最中。

・下鴨 弘子【しもがも ひろこ】

小学校で下級生。
命名は康介。

四歳から小学校1年生(?)になって成長している。

兄たちと違って将来の道が固定していないことが子供ながらにちょっぴり不安。
暇な時間を無駄に感じるので常に何かをしていたい。

髪質は康介似の猫っ毛。
弘文が与えるいろんな服にご満悦。
見る人によって王様気質が弘文だ、康介だとたとえが変わる。
結局、弘文も康介も我が強いから、
二人が主に育児に参加した弘子もこういう性格なのだという結論。

長女なのでお姉さんぶりたいが兄二人しか居なかった、そんなところに妹!
構いすぎてウザがられているのは自覚中。

・下鴨 深弘【しもがも みひろ】

二歳になるかならないかぐらいの乳幼児。

康介小型版と言われるほどに昔の康介とそっくり。
お昼寝が好き。なるべく動きたくない。
移動のときは出来るだけ抱っこされたい。

本編と関係ない小ネタ
弘文のシェービングクリームの匂いが好き。
朝の洗顔後にアゴをぺちぺち叩いてきたりするので弘文も察してる。


・久道【ひさみち】

「海問題」で自分の問題に直面することになるが、
特に何をするわけでもない臨時家政夫。
子守が上達した気配?


・瑠璃川【るりかわ】

中高と康介と同級生の生徒会長。(弘文の後任)
当時なんやかんやあった中にいたので問題を理解しているようで理解していない。

弘文には憧憬と尊敬を康介には複雑な愛憎を抱いたり抱かなかったり。
破天荒な人間の後始末をする貧乏くじ引きがちな人。

本編と関係ない小ネタ
久道と結構仲がいい気持ちでいたので卒業後に音信不通になってショック。
理由に心当たりがある分、へこむ。そして、何も変わらない弘文に癒される。

・ヒナ【ひな】

康介に突き飛ばされること数回。
ブチ切れた彼が転校生(当時、進学校に在籍)をボコって入院させたという話だったが……実際は?


・久道の兄貴

康介が呼び方をブレさせて誰のことか分からなくなるので弘文はこの呼び方で統一している。

・久道の弟

康介的に「風紀委員長」であり、久道こそ「風紀委員長の兄」だったが、
そういうことを言い出すと弘文にうるせーと言われがちなので自粛したりしなかったり。



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番外編 「ハロウィン」

あらすじ

康介は幸せいっぱいだった。
ハロウィン当日に弘文が着る服を決めていいと言われたのだ。
何を着せようか想像だけで楽しすぎて十月はあっという間に過ぎ去った。

それはそれとして10月31日に下鴨家に殺害予告が届けられる。
狙われたのは誰で、犯人が誰かはともかく、刺されたのは弘文だ。

※溺愛ラブラブところによりエロ甘々とちょっとした事件?

連載中 2017/10/06〜
「海問題」と同年の話。

一人一回のアンケートで(2017.9.30〜10.08)という短い期間にもかかわらず、
想定以上の票数とコメントをいただいたので毎日更新頑張り中。


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以降ネタバレが含んだり含まなかったり




・下鴨 康介【しもがも こうすけ】

気分は大体上向き固定かと思いきや情緒不安定。
人は期待を裏切られると悲しみと怒りと遣る瀬無さと淋しさを抱く。

「海問題」を経て、世界が広がり、一段階大人になったかと思えばそんなことはない。

口に出すことよりも胸に秘めているものが重いことはよくある話、
「こうなるだろう」と想像していたことが現実感のある妄想になりがちなのは弘文のせいであり自業自得。
「あれしたい、これしたい」と言えば渋りながらも大抵のことをしてくれる弘文だが、
言わなければ一切しないということを康介は理解していない。

・下鴨 弘文【しもがも ひろふみ】

忙しさが緩和して自由にあっちこっち行っている。
康介が文句を言わないならいいだろうと自由すぎ。
子供に関わる時間が増えて地味にうれしい。
自分の仕事は深弘を抱き上げることだよなと思っているのは誰にも知られてはならない秘密。

康介とのオフィスラブ的なやりとりは出社後から始まる日常業務の一環。
自宅でも娘が寝ている時にいちゃついているのでそういうことである。

・下鴨 鈴之介【しもがも すずのすけ】

温和で頭がいい優等生なので周囲の生徒(友人?)に慕われている。
次男からすると愛され度合いが尋常じゃないレベルらしいが、
本人は特に気にしていない。

最近なんだか弘文に褒められるのがとても嬉しくて、
弘文が身軽に動きたいというタイミングで率先して深弘の面倒を見るようになった。
自分、お兄ちゃんやってるなと噛みしめる長男。

・下鴨 弓鷹【しもがも ゆみたか】

あるがままを受け入れる長男に対して、
いろいろなものを疑ってかかる次男。

だが、人間不信というわけではなく物事は多角的な目で見て判断するべきだと感じているだけ。

康介に対する評価は激甘だが、
非常識な立ち振る舞いをしたら注意するのもまた次男。
(長男は見送り、長女は加勢する)

康介が一人でいないように心を砕いたりしていて優しいが、
現実主義者なのでいつまで一緒にいられるのかと考えたりもする。
ナーバスになることは少ないが康介が落ち込んでいると弘文にイラっとする。

・下鴨 弘子【しもがも ひろこ】

物心つく前に弘文と康介の噛み合わないやりとりを
聞いていたからこうなったのだろうという長女。

歯に衣着せたら伝わらぬ、
欲しいものは待っていても手に入らない。
学生の時の方が時間があって暇。

そんな感覚でアレやりたいコレやりたいを叶えてくれる魔法の道具(社員)を
手に入れた彼女はある意味無敵だが、その伝説が語られることはない。


・下鴨 深弘【しもがも みひろ】

本気寝の時もあれば目を閉じているだけのこともある。
目を閉じていても意識はあるので油断をするな。

両親がいちゃついていても特に気にしないが、
深弘を抱いている弘文に康介が勢い余ってキスしたり抱きつくときに潰される。
すぐに弘文が救出してくれるとはいえ、もっと気を使ってほしい。
いくら言っても康介に改善する気配がないので「私、ソファが好きなんで」という空気を出して
移動以外の時は弘文に抱っこされないという技術を身に着けた。


・久道【ひさみち】

「海問題」以降、顔を合わせるの嫌だなあという人間たちの中に入るも意外と平気。
最近の気になることは深弘が自分に一切懐いてくれていないこと。
ちなみにヒナとは弘子待合室(仮称)以外で顔を合わせても
笑って手を振る程度で会話をしない。

・瑠璃川【るりかわ】

康介から「会長」と呼称される弘文と久道の後輩は一生出番がないかもしれない。
弘子の先輩にあたる長男か次男の同級生の瑠璃川(女の子)がいつか出番があるのかないのか。

・ヒナ【ひな】

弘文から何を考えているのか分からないと思われているのは、
ヒナに問題があるのではなく弘文が愛に対して鈍感だから。

愛にはいろいろ種類があるのだという話を
久道と居酒屋でしたりするという事実を他人に知られていない。
意外と酒の席での話を久道が吹聴しないのでヒナはミステリアスな存在とされている。

・月森【つきもり】

丁寧で穏やかな物腰でヒナの秘書的な活動をしているのかと思いきや温泉土産を振る舞うあたりアグレッシブ?
温泉地域に行ったのが業務の一環だとするとこき使われているようである。
意外と弘子と趣味が合うようでファッション雑誌を一緒に見て楽しんでいる。
それの様子を見て「月森さんは今日も優しく美しい」と思っている奴がいるが、別にそういうアピールではない。

ちなみに一人称「僕」は今のところ作中に一人しか出ていない。レア。

・西垣(弟)【にしがき】

西垣と言ったら彼を指すが、ときどき姉のこともある。
男と同棲中だがこの話とは関係がない。

・西垣(姉)【冬式妻】

弟と姉どちらが先に弘文と接触したのかは不明。
ただ康介と交流しようとしたのは確実に姉が先。

現在の旦那とは弟を通じて知り合い、弘文の話で意気投合。
弘文の好きな部分は色々あるが、
一番は康介のいい部分を引き出しているところ。

弘文に対してだけ、いつもの見た目や雰囲気に反していじらしいので
「なんだよこいつぅ(嬉)かわいいじゃねえか」となるが、
康介からテンション高すぎて引かれる。

・冬式(先輩)【ふゆしき】

大体の場合、弘文が先輩と言ったら「冬式」を示す。
弟(学生)が同性の恋人を持ったので自分は異性と結婚して子供を作らないとという意識が長男的にあった。
いいのはいないと思っていた学生時代に妻と出会い即ゴールイン。

決め手は趣味が合うから。

康介妊娠の報を聞き、いま仕込んだら子供が同い年になるのでは?という夫婦間協議により籍を入れ、ご懐妊。
久道からドン引きされる夫婦の誕生である。

・冬式 文彦【ふゆしき ふみひこ】

両親が普通じゃない自覚はあるが、
普通とは組織を崩壊させないための平均値だと思っているので、
うちの家族は普通だという感覚。

弘文に向ける愛着が両親との共通の話題作りのためではないあたり歪んでいる。


・木鳴 弘【きなり ひろし】

本編で名前が出ている弘文の父。(読みはここが初出)
今回(ハロウィン)は実際の出番はないが間接的に気配が漂う。
出番が欲しそうだが永遠にない可能性も高い。

・永遠の旅人

ミステリアスで人外っぽい妖しい魅力があるとか、
昼間が似合わないなという感想を抱かれがちな彼。

作中で名乗らせるべきだったと反省。
とくに何もしないので(重要じゃないので)名前を伏せていました。
ミスリードとか深読みされるのはそれはそれでありだと思いましたが、
勘違いされすぎるのは想定しているものではありません。

彼のために全面的な加筆修正を求められているのかもしれないハロウィン。


※出番なし、書かない的な表現があるのは投票数低かったので今後はカットという感じ。
(書く必要が出たり、書きたくなったら普通に書くかもです)

2017/12/01

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