番外:下鴨家の人々プラス「海問題22」

ヒナ視点。


 世界が嫌いだった。
 
 人間とか環境とか常識とか社会とかそういった世界を構成する要素が全部嫌いだった。
 理由のない嫌悪だと思っていた気持ちは、たったの一人に打ち砕かれる。
 
 彼はただの肉だった。
 太っているとか肌色の印象が強いというわけではない。
 うつくしく着飾り、幼くとも礼儀正しく優等生。
 けれど、彼は肉だった。
 
 そこにいたのは人格の宿らない肉の塊だった。
 肉が人型になっているだけ。
 自分の両親が彼に質問を平気な顔でしているのが信じられない。
 大人の好みそうな切り返しをしながら必要であるなら微笑みすら浮かべる相手を人間と認めるのは難しかった。
 
 彼を見て自分を振り返って自分への誤解を知る。自分が見えていなかったものが見えた。
 
 世界を嫌い苛立ちを溜めこむのは、世界を愛したい反動のようなものだった。自分は混ざる気でいるのに阻害され追い出されている。その感覚に憎しみが募る。
 
 物心ついたころから手に入れていた嫌いだという気持ちは世界への愛しさの類似系。彼を一目見て、彼と対面して一緒に食事をしながら自分の生きる意味を察してしまった。
 
 大人たちの皿の上のステーキと自分と彼の皿の上のハンバーグを見比べる。彼は料理の感想を微笑みを交えて語るもののおいしそうではない。皿に置かれたものが革靴であっても口にして同じ会話をしただろう。そのぐらいに彼は料理に無関心だった。
 
 彼は料理だけではなく俺にも世界にも、きっと自分の未来についても無関心だった。
 家畜すら自分の死にぎわに泣くが彼はすでに精肉だ。殺されて肉になっている。その後にどんな料理に変わっていくのか、肉は興味などない。肉は肉でしかなく思考などしない。腐って食べられなくなって捨てられても肉は文句など口にしない。
 
 世界が嫌いで、狂っていると嘆けるのは世界に受け入れたがっているからに他ならない。自分の居場所が欲しいという慟哭が、さみしさが、自分が世界を嫌っているのだと思い込ませる。真実が逆であることを気づきたくなかった。世界に嫌われているのだと自分の立場を知りたくなかった。
 
 ある意味で現実逃避である「嫌う」という行為。

 嫌ってしまえば、それで終わり。思考停止だ。世界が嫌い、嫌われる世界が悪い。相手が悪いなら自分は何をしてもいい。世界が嫌いな自分は何を壊してもどう立ち振る舞ってもいい。
 
 母方の親族でもっと酷くこじれている人間がいるからと自分の暴力的な衝動を抑制しない。嫌いだからどれだけ壊してもいいと思っていた。
 
 思考することのない肉である彼に感情はない。微笑みは親の模倣。話術もまた親や周囲からのコピーであり彼のものではない。肉である彼の中から出てきたものは何もない。
 
 彼を手に入れておいしい料理に昇華させることができるのか、決められず、選択は保留にした。
 世界を嫌い続けていたと誤解していたような自分の視野の狭さと逃げに気づいたせいで情けなかった。覚悟がなかった。彼が今後自分のそばにいても、それは彼にとって幸せではない。肉にとって幸せなどそもそもないのかもしれない。そう思うと彼を欲しがる気持ちに傲慢さを覚える。
 
 自分はまだ第二次性徴、真っ只中の子供だったと言い訳して問題を先送りにした。
 
 これが人生で最大の後悔であると同時にヒナと呼ばれ続ける俺にとって最高の正解だった。
 彼を手に入れる可能性が自分にあったというだけで生きていける。
 悔やむことができるのは幸せだ。苦しいと感じても彼に由来する痛みは甘ったるい。
 
 
 
 バスや電車で一時間から三十分の圏内に全寮制の中学高校のいくつか存在する地域があった。
 
 駅前は栄えていて学生たちは勉強の息抜きにあるいは出会いを目的として街に来た。
 すこし駅から離れると街の様子は一転して暗くよどんだものになる。
 理由の一つとしては都市開発の失敗。
 
 入居者のいないマンションや稼働していない工場など負の遺産に成り果てた廃墟の山。その中で勝手に住みはじめる浮浪者たちや家出人。
 
 街の空気を悪くする世間的に底辺と見なされる者たちが駅前以外で散見する。汚れのようにこびりつく何かを壊す音や怒声。駅前の清潔で綺麗な場所から一歩飛び出してしまうと不潔で暴力的になってしまう。
 
 毎年、受験生や新入生があらわれる冬から春の時期は初心者向けの狩りの季節。工業高校の見た目からしてバカなやつらが活性化する。
 
 彼が買い物にあらわれるのは知っていた。
 
 進学先を同じにしなかった理由はとても単純で彼に怯えられている気がしたからだ。肉であるなら調理人である自分が怖いのかもしれない。肉であるなら、そもそもその感情もあるはずがない。彼自身というよりも肉体が発する警戒心などのシグナルを彼の怯えと俺が解釈したのだろう。彼の肉体ではあるが、肉体が彼ではない。
 
 
 彼は自分できちんと自身が肉ではないと証明して見せた。
 彼はただそこにある肉ではなく生命であり、思考する人間だった。
 
 
 俺は二人の出会いを上から見ていた。彼が迷子になっているのを察知したので助け方を考えていた。偶然を装うべきか、ずっと観察していたと正直に話すべきか。どちらにしても肉である彼の反応は期待できない。俺がどう納得するかだ。そんな考えだから横から取られたとは感じない。俺は俺のことしか考えていなかったが、そいつは他人のことを考えていた。
 
 彼を助けた男の正体を俺はよく知っていた。
 
 男と表現するには少年らしさが残っているそいつは面白いことをしていた。
 十代の少年たちをまとめあげるだけではなく、自覚的なのか無意識なのか人間を選別していた。
 自分に悪感情を持つ者、集団を崩壊させる可能性のある者こそを大切にする。本来、とても愚かなことだ。
 
 頭が良いのか悪いのか人たらしの才能があるのは間違いないと言うべきか、そいつは嫌ってくる相手のあしらい方がうまかった。理由があって相手を嫌う場合、相手から好意を向けられると一気に嫌いの感情の風化が進む。好かれることに悪い気がしない。十代の少年たちは他人から認められることを求めていた。
 
 そいつは仲間という身内に惜しみない愛を与えていたが甘やかしていたわけでもない。甘言に乗ったり、脅しに屈して自分を陥れようとしたり、仲間を危険にさらす人間への排除が早い。敵を味方にすることはあっても裏切り者の改心は認めない。ただし、裏切り者が裏切り者の顔をしない限りは切り捨てない。一度ちゃんと裏切らせてやってからさよならする。
 
 チームを構成する人間にゴロツキと呼ばれるタイプが多かったせいで泥水の浄化装置を連想させる集団だった。
 
 人間が多くなればなるほど管理は大変になるが、逆にそいつは相互監視の小さな社会を作り出した。集団の中にある更に小さなまとまりから状況や流れを把握していく。泥や木くずなどの異物を弾くためにあえて石や綿を混ぜ込むようなことをする。
 
 彼がそいつの隣にいたことは、そいつにとって集団への刺激以上の意味はない。特別な感情などなかったはずだ。少なくともそいつに予告なく殴られるまで俺はそう思っていた。人の気持ちは外からでは分からないと拳の重さに驚くことになるが、たぶん嬉しかった。
 
 そいつの口にする綺麗事や正論はそいつの心の中にあるものじゃない。そうであればいいという願いですらなく、彼が肉であったのに微笑んで会食を優雅に済ませた機能と同じ。経験で培っているだけの常識だ。
 
 彼が肉であったなら、そいつは歯車であることを選んでいた。
 きっと自分が抜け落ちたら崩壊する世界を作ることで憂さ晴らしをしようとしていた。
 
 そいつはそいつを中心に自分の周囲の人間たちの世界が形作られるように仕向けていた。そいつにとって、ろ過されて、口にするべき水とはそういった人間たちだ。そいつの体の一部になることすら受け入れる人々を愛して作り上げていた。自己愛の延長線上であると同時に世界に対する復讐だろうと感じる。
 
 まともな神経の持ち主なら自分の組織に不穏分子を入れたりしない。壊れるか壊れないかの観察をしている。俺が世界に期待して裏切られたことで世界を嫌うという八つ当たりをしたこととある意味で似ている。俺は期待に応えてくれないと見限ったからこそ世界を嫌うことになっていたが、そいつは試し続けていた。自分の求める純度の人間がいるのか、作れるのか探して試していた。
 
 普通なら彼に求められたらそれだけで有頂天になるだろうし、恋愛物語ならハッピーエンドの結末だ。
 
 そいつは彼を含めて世界を疑っていた。彼から手を伸ばされても素っ気ないのは、彼がどれだけの強さで自分をつかむか、どれだけの長さでそばにいようとするのか。そういったものを無自覚にか測定していたからだ。
 
 そいつをある程度理解している人間たちは答えが分かっている問題に二の足を踏むそいつをからかっていた。
 
 ただの集団ではなくそいつが仲間と定義している人間たちは、そいつの根本的なところが人間としてどうであっても認めていた。飲み水を自分で探しに行くのではなく泥水の中から選別していく気の遠くなるような作業は功を奏している。そいつはきちんと理解者という仲間を手に入れていた。
 
 学園の繋がりだけでは手に入らなかっただろう人材を手元にそろえて、そいつは世界を広げていく。彼は逆にそいつにだけ世界を絞り込んでいた。そこに置かれているだけの意思のない肉ではなく人間なら当然かもしれない。誰かに執着したいという気持ちはマイナス方向には作用しない。
 
 彼は芽生えた自意識に振り回されるのではなく大いに楽しんでいた。青春を謳歌するという表現が年齢的にも行動としても似合っていた。俺は自分の行動を保留にしたまま街の中で起こることを見続けていた。
 
 俺の趣味を観察だと勝手に勘違いした人間たちが事細かに毎日、彼や街の様子を教えてくれる。便利なので追い払う理由もない。貢ぎ物なのか常に飲食物が用意されていた。飲み終わった缶やペットボトルを下を歩く通行人にぶつけていたら飲みきりサイズの紙パックに変更された。意外と常識人がいるらしい。
 
 
 彼に危害を加える提案をしてきた人間が血だまりに沈むのを見ながら時が来たのを悟った。予定していた以上の泥水が注入されて浄化装置の処理速度と噛み合わなくなった。あふれる泥水は装置自体や綺麗にした水を汚していく。破綻していく姿は集団の崩壊として悲しいことかもしれないが、そいつの中に悲しみも切なさも見いだせなかった。
 
 こうなると思っていたとでもいうような、そいつの立ち振る舞いに一定の敬意を払いたくなる。
 手をかけ、愛でたところで、こんなものだという世界への見下しを感じないわけにいかない。
 そいつは彼を隔離させていた。たとえば自分の腕の中や長い付き合いの友人の隣。この世で一番安全でなければならない場所にそいつは彼を置いていた。
 
 例外はたぶん廃工場。
 
 これすら、俺を釣り上げる罠である気がした。
 まずい飲食物として海外でも有名ないくつかを日替わりで手にして彼はひとり困っていた。
 彼は最高の肉になるために贅沢を極めた生活をしていただろう。ファーストフードやスナックなどという、ごくごく一般的な食べ物すら口にせずに生きてきたはずだ。
 
 普通の人間からした度胸試しのジョーク品でも彼からしたら劇物だ。
 口に含んだものの飲みこめず涙目になって震えていたりする。
 
 かわいそうなことに半分以上が彼がかわいそうな状況にあることに満足していた。嫌われていたというよりも食べたくない飲めないと苦情を申し立てる姿や飲みこめずに身悶えている姿に様々な感情が刺激されるからだ。
 
 罪悪感を覚える者、庇護欲をそそられる者、溜飲を下げる者、それぞれどれだけの比率であるのか測定は難しい。人の気持ちは雨雲のようだ。想像も予想もできるが実際のところは通り過ぎて見ないと正確な降水量は算出できない。終わったことを振り返って理由をつけていく。
 
 彼が持て余しているものを貰い受けながら人間らしい彼の不満に耳を傾ける。
 チーム同士の抗争という殺伐とした空間に参加させないための措置だと彼はどこかで気づいていたが、それはそれとしてやり方が陰湿だと愚痴る。
 
 コアラのお菓子の眉毛や腹に傷がある絵柄を探すものや袋の中に稀にある大きな飴玉やキャラメルなどを手に入れるゲーム。彼は短期的な集中力が高いのか神に愛されているのかレアとされるものに遭遇する率が高い。アイスやお菓子の中からハート形のものがあらわれるのは日常的な光景だ。
 
 そのためゲームの形式をとりながら完全なランダム要素が消えて行ったのは想像しやすい。
 当たり前な疑問として彼は首をかしげて俺に尋ねた。
 他の誰かではなく、俺に。
 
 
 こんな陰険で陰湿なことを企画したのは誰、と。
 
 
 彼にとっては独り言の延長かもしれない。俺にとっては人間である彼との初コミュニケーションだ。突き止めなければならないという使命感にかられないはずがない。
 
 情報収集のための網は出来ている。彼に聞かれるまで彼の状況を作り出したのは集団をまとめている人間だと思っていたが、するとどうにも腑に落ちない。
 
 人間浄化装置を作り上げたそいつは彼からハート形のお菓子を貰って楽しそうにしていたからだ。あの空間を自分から捨てようとするなど正気とは思えない。それなら、首謀者といえる人間が他にいるのは間違いない。たまたまではありえないタイミングと濃度。
 
 転んだ先に割れたガラス瓶があってそれをなんとか避けたら車道に出て車と接触しそうになる。こういった不幸はどこでも見られることかもしれないが、毎日ともなれば作為を疑う。
 
 彼が俺にしてくれた問いかけに返事をするために答えを探して辿り着いた。
 伝えようと先走ったのが悪かったのか俺は彼に認識されなかった。
 何度か目の邂逅の後、数人に取り囲まれて冷静になれと諭された。俺を諭してきたそいつの同情がムカついたので暴れまわること数回。やっと俺は理解した。彼は自分と見合いをした人間として俺を過去の異物として消し去っていた。
 
 バンダナとサングラスをせずに声をかけるべきではなかった。
 俺の目立つ色彩は隠し通さなければいけなかった。
 
 彼は男として生活しているので男と見合いをした過去はあってはならないのかもしれない。周囲に両性であることを隠しているようなので、無視されているのに食らいつく俺の方がデリカシーに欠けていた。彼の行動を理解しても苛立ちが消えるわけではないし、廃工場で顔を合わせたときのように一族特有といわれる髪や目の色を伏せていたら、こんなことにはならなかった。
 
 とりあえず俺が軽率な行動に出た理由である彼の問いかけの答えをボコボコにすることにした。口の中が気持ち悪いと嘆く彼は発案者をそっと呪っていた。彼にとって愚痴でしかないかもしれないが俺は彼の願いとして受け取った。
 
 頼んだ自覚のない彼が説明することはないので俺は自分の行動理由を自分で口にするという拷問を受けた。彼が「そういえばそういうことがあった」と口にするのを見て、彼ならこういったリアクションになると思った。
 
 彼にとってまずい飲食物で足止めされている時間の無駄が気分の悪いものであり喉元を過ぎれば引きずるものでもない。
 それとも、留守番を褒められて嬉しそうにしていたので、気分の悪さなど通過点だったのかもしれない。ただ一人にだけ評価されていれば彼は満足なのだから。
 
 
「おい、待て。だから、俺の言ってることと同じってか、むしろ、お前が犯人かよ!! 相手がだれか分からないのにマシンガンを撃ちまくるなっ」
 
 
 現在、俺の雇い主であるそいつは彼の頭を思い切りたたいた。ツッコミが来ると思わなかったのか彼は「きゃふっ」と咳き込むような謎のかわいい声を発する。ぎゃふんと言いたかったのかもしれない。
 
「猫耳がずれる」
「いい、もう外しちまえ。ヒナにあげろ」
 
 彼がそいつに氷だけが残ったグラスを渡して俺にグレーの猫耳をつける。バンダナにくっつけているので耳の向きがおかしいだろうが、気にしない。俺は彼の前でバンダナをとる気がない。
 猫耳の毛色は奇しくも俺の髪や瞳と似た寒色系。
 
「ロシアンブルーはボイスレスキャットだっけ。警戒心が強くて大人しいけど献身的」
 
 俺に似合っていると彼は笑うが、彼こそ静かな猫だ。声を上げることを知らなかった肉は猫ですらないのかもしれないが、今は楽しげに微笑んでいる。話の流れで形式的なものじゃない。場の流れを読むのなら今は笑うべき場面ではない。
 
 彼の旦那を名乗るそいつが彼の猫耳のなくなった頭をつかんで威圧している。
 
「ヒナが何したのか言ったよな? で、ヒナがお前の望みを叶えたって言ってるのを聞いたよな? それで、お前はどうして、そうなんだ」
 
 自分が怒られていることは理解しても理由が納得いかないからか彼はきょとんとした顔を崩さない。かわいいのでシャッターチャンスだろう。手が林檎で汚れていたが気にせずカメラを構える。
 
「嫌がらせしてたやつが報復を受けていたっていう過去に勝利の宴会をすんの? さすがに過去の栄光を肴(さかな)にしすぎだろ」
「喜べって話はしてねえよ」
「残飯の捜査能力がいまいちで誤爆したなら俺のせいじゃないし、調べが正しかったなら嫌がらせへの自業自得だ。オレのどこに否があるっていうんだ。残飯がやりすぎたっていうならオレのさみしさの先制攻撃として正しい判断だ」
「康介のさみしさってなんだよ」

 二人はまるでキスするような近さで見つめ合って話をする。
 子供たちは食材をアルミに包んで焚き火で焼きだした。こういったキャンプ場の設備がなければ出来ない食べ方かもしれない。アレルギー食材があるか聞かれたので俺にも食べさせてくれるらしい。

「弘文に放っておかれた! 転校してくる理由になった怪我は残飯が原因だけど、オレが弘文に放っておかれたのもさみしかったのも原因は残飯じゃなくて転校生じゃん」
「転校生って言いだすと頭の中で誰の話か分からなくなるからやめろ。そもそも、あれは」
「オレのためとか詭弁だし」

 目を細めたそいつは彼の耳元で「久道のためだろ」と囁いた。彼の顔には「知るか」と書かれていたが耳がくすぐったかったのか、誤魔化すように「へぇ」と相槌を打つ。
 
「いいや、もう、本人と話せよ。ヒナや久道の弟が来てるなら兄貴の方だって来てるだろ」
 
 その通りなのでカメラのシャッターを押す手を止めて「いるよ」と教えてやる。
 今日、あいつらが何かするとしたら夜中に彼を海に突き落とすか薄着で山の中に放置するぐらいだろう。
 
 
2017/08/30
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