酔ってお持ち帰りしたかわいい子が男だったことは問題じゃない

※タイトルままで何でも大丈夫な人向け。
サブタイトルは「俺の嫁は家事が出来てエッチでかわいくて理想的だが……だが……」という感じ。
ラブラブ甘々。ただちょっと癖あり。



 ミュシアと名乗った銀髪に青い瞳の少年に出会ったのは飲み屋をはしごしすぎて吐き気をおさえていた時だ。
 
 少し乱れた服と泣き出しそうな潤んだ瞳。
 月に照らされて浮き彫りになる細い手足。
 色白で華奢な肌は守ってやりたくなる要素しかなかった。
 怪しいなんて思わずに声をかけて自分の家に連れ込んでいた。
 
 日本語は片言ではなかったが混乱しているのか言葉は少なかった。
 
 男だと分かっても引く気にならず一緒にシャワーを浴びて洗い合った。
 シャンプーの匂いが気に入ったらしいミュシアは始終笑顔でこれからしようと思っていることに罪悪感を覚えるほど。
 
 ミュシアとの出会いで酔いは醒めたつもりだったが俺はだいぶ酒に飲まれていた。
 すこし頼りないサイズのミュシアの性器を握って刺激して射精させる。
 オロオロしているミュシアを言いくるめて立ちバックの体勢に持っていく。小柄な体を押さえこむのは簡単だった。
 怖がるミュシアの尻をいじりながら白い肌にキスをしていく。
 鬱血痕が残るほどに強く吸い上げて満足感に浸った。
 
 いつもはセックスする相手の気持ちよさを第一に考えるのでベッド以外でしないし痕もなるべくつけない。
 それは一夜をともにするだけの相手でも同じ。
 相手を気遣うのがマナーだと思っていた。
 けれど、酒のせいかミュシアの魅力か欲望をセーブできない。
 俺は乱暴ともいえる早急さでミュシアの中に自分を挿入した。
 
「あっ、あぁ、あっ、ま、まって」
 
 立ったまま後ろから入れられたミュシアは苦しげに声を出す。
 変声期前の少年の声は男臭さがない高音で今まで聞いた女の演技くさい喘ぎよりもいい。
 慣れていないので息継ぎのタイミングがわからないのだろう俺の腰の動きに素直に感じてくれる。
 声にならない声を上げて体を震わせた箇所があったので重点的にそこを責めるとミュシアは呆気なくイッてしまった。
 シャワーを出しっぱなしにしたせいか浴室は湯気が凄いことになっていたが気にならない。
 細くて柔らかくてかわいいミュシア。
 俺は夢中になって腰を打ちつけるように動かす。
 絶頂したばかりのミュシアが落ち着くのを待つこともなく自分の気持ちよさを重視した。
 男だから妊娠しないだろうという気持ちもあって好き勝手した。
 激しすぎたのか俺が射精するころにはミュシアは気絶してしまった。
 意識のないその幼い顔にすら欲情して俺はミュシアを抱きかかえて寝室に向かう。
 
 寝室の間接照明はミュシアの白い肌は映えた。
 シーツを黒いものにしていたのがよかったのかベッドに寝かせたミュシアが白く小さく見える。
 悪いことをしている背徳感がなんともいえない快感で俺はそのまま勝手に第二戦を始めた。
 相手から許可のないセックスなどレイプだと思っている。今だってその気持ちは変わらないが濡れた髪や水をはじく透明感のある肌。俺の指先で感じて小さく声を漏らすそんなミュシアを見ていたら止まらない。
 前立腺をこすりあげて乳首をいじるとミュシアは大きく痙攣して目を覚ました。一度イッてしまったのかもしれない。
 意識がないのにイクような敏感なミュシアの身体がいとおしい。
 吸い上げるほどに乳首は赤く色づく気がするし吐息は甘く湿っていく。
 ゆるいピストン運動にミュシアが急かすように腰を動かす。無意識なのかすこし開いた口からは赤い舌が見え隠れする。俺からのキスを誘っているようだ。

 抱きしめてキスをしながら動くとミュシアはすぐにイッてしまった。
 
 ぎゅうぎゅう締め付けてくるミュシアの中の感触も俺を頼るように背中に回されるミュシアの手もかわいくて堪らない。
 絞りつくされる。体中の力が抜けていく感覚。
 意識が刈り取られそう極上の快楽。
 このまま死んでもいい、それほどまでに気持ちが良かった。
 
 
 
 
 目覚めて横にいるミュシアを見ても嫌悪感はない。
 男に手を出すなんて飢えたバカだと思ってた。
 女の方がやわらかくて抱き心地がいい。
 酔っていたとはいえ綺麗でかわいいと思ったのは本当。
 とはいえ男は男。
 これっきりだと頭の隅で冷静に思いながらミュシアを見ていると寝息がかわいいと口元が緩む。
 
 今まで抱いた女とは適当に付き合って、適当に縁を切っていた。
 とくに酒を飲んで抱いた相手はその場の勢いで一夜だけの関係だ。
 連絡先を交換することはないし、お互いに空気を察してなかったことにしていた。
 ミュシアがいくらかわいくて体の相性が良かったといっても男だ。
 素面で出会って抱こうとは思わないだろう。
 なんと言っても男だ。
 俺はあれだけミュシアに夢中になったのに未だにノーマルな性癖のつもりでいる。
 どうしても男同士というところが引っかかっていた。

 酒で判断が鈍っていた。素上の知らない相手を家に入れてしかも頭を撫でているなんて考えられない。
 寒いのかまぶしいのか眉を寄せて布団にもぐりこもうとするミュシアは愛らしい。
 思わず抱きしめて目を閉じてまどろむ。
 これっきりにするのが賢い選択だと思いながらも手放せない。
 普通に会話をすることもなく一晩で終わりたくない気持ちが湧いている。
 付き合ってきた女にも感じたことのない気持ちが自分の中にあった。
 自分自身のことを信じられない気持ちでいながら滑らかな肌から手を離せない。
 ずっと触れていたくなるような白く柔らかな肌。
 
 酒がまだ残っているのだと言い訳をしながらミュシアの首筋にキスマークをつける。
 痕を喜ぶような面倒な女は嫌いだった。
 その場だけの関係の相手は痕を残すと怒るので痕はつけずに唇で触れるだけの愛撫がいつものパターン。それなのにミュシアには自分の痕を残したかった。今日のことを忘れずにいてほしい。そんなことを思いながらミュシアの心臓の音を聞いた。
 
 
 二度寝から目が覚めるとミュシアはいなかった。
 
 
 心の中でやっぱりという納得と手錠でもつけてベッドにつなげておけばよかったという後悔とがある。
 逃がした魚はデカいと思う気持ちと深みにハマらなくてよかったという安心が同じ分だけあって落ち着かない。
 せめて連絡先でも残していってくれていないかと部屋の中を見るが何もない。
 残念に思っている自分を振り払うようにリビングに行くと懐かしい音と良い香り。
 キッチンを覗くとエプロンをしたミュシアがいた。
 黒いしっかりとした布地のエプロンは俺のもので飾りっ気はないがミュシアがつけていると途端にかわいらしいエプロンに見えてくる。
 後姿を見ると張りのある尻が揺れていた。
 鼻歌を歌いながらミュシアはフライパンで何かを炒めている。
 
 ここ数年、自分できちんとした料理なんかしてこなかった。
 付き合った彼女がたまに手料理を作ることもあったがまともに口にできるものは少ない。
 作って部屋から出ていくので料理は生ごみ行きにさせてもらっていた。
 
「おはよ、ミュシア」
「……三栗谷さん、おはようございます」
「静馬(しずま)でいいよ」
 
 笑いかけるとミュシアは照れたように頬を赤らめた。
 火をつけっぱなしなことを気にしながらも小さく「しずまさん」と口にしてくれた。
 なんだかそんなことが裸エプロンよりも嬉しい。
 胸がじんわりとあつくなる。
 
「なーに作ってるの」
「冷蔵庫に卵やチーズがあったので、オムレツを」
 
 卵は一パック買って使いきれなかったものでチーズは酒のつまみだ。
 見るとジャガイモを使っているようなのでスパニッシュオムレツみたいなものらしい。
 ジャガイモは最近別れた彼女の置き土産として芽が出ていたものだろう。
 人が作る料理の音や香りは特別な気がする。
 
「なんで裸なの」
「えっと、あの……服が見当たらなくて」
 
 恥ずかしそうにうつむくミュシアはかわいい。
 どうも、俺はミュシアを脱がせて風呂に連れ込んだ際に服を隠したらしい。
 隠したというよりも洗濯機に投げ込んだのだろうが俺の家の洗濯機は普通の家とはデザインが違う。
 使わなければ一見して棚だと勘違いしてしまう。
 ミュシアも洗濯機が洗濯機だとわからなかったんだろう。
 
 酔っていたとはいえ家に連れ込んで玄関から服を脱がせつつ風呂場に移動してそこでやらかすなんていつもの俺の行動じゃない。皿に盛ったオムレツを見せてくるミュシアは俺に文句がなさそうだが何か言われても仕方がないことをした。
 それでも、謝る気が起きない。
 謝ったら間違ったことをしたみたいだ。
 
「食べよっか」
「はい。……あの、勝手に食材を使ってすみません」
 
 メチャクチャ礼儀正しいミュシアに好感度は上がり続ける。
 オムレツもおいしかったし素面の状態でもミュシアは変わらずに魅力的だ。
 どこからどう見てもかわいく綺麗。
 モデルをしていないのが嘘みたいに整った顔をしている。
 俺の裾の長めなセーターを着せるとワンピースみたいになってかわいい。
 服の中で膝を立てている姿は誰かがやったら服が伸びるからやめろと思うところだがミュシアなら許せる。
 似合いすぎているので許さざる得ない。
 
「おいしいよ、ありがとう」
 
 俺が笑いかけるたびにミュシアは照れたように顔をうつむかせる。
 かわいすぎて構い倒したくなる。
 人とは一定の距離を置いた付き合いを基本にしていたのにミュシアは動作がいちいちかわいいので距離を縮めたくなる。
 
 話を聞くと元カレが浮気をして同棲していた部屋に戻れなくて困っていたところで俺と出会ったらしい。
 居場所がなくて途方に暮れていたので怪しいとしか思えない酔っぱらいの俺になんか持ちかえられてしまった。
 
 よくよく話を聞くとやっぱりモデルをしていたようでそのときに稼いだお金は元カレが握っていてミュシアは財布を持たされていない。つまり所持金はゼロ。
 
 元カレと付き合うようになって嫉妬からモデルを許してはくれないのでミュシアは現在、無職だという。
 恥ずかしそうに気まずげに自分のことを話すミュシアに俺は頭をフル回転させていた。
 
 マンションは親に買い与えられたもので俺は一人暮らしだ。
 月々の小遣いも十分にもらっていて居候が増えたとしても構わないレベルの経済状況。
 時間と金の節約ですこし飲み会に参加する率を減らした方がいいかもしれないがミュシアが家にいてくれるなら合コンなどくだらない。参加する価値が見いだせない。
 
 ヤる気オンリーの一晩だけの関係で繋がるための優しさではなく俺はミュシアに甘い言葉をかける。
 
 完全に元カレを振り切れたわけではなさそうだが居場所もないミュシア。
 服がかわいて部屋を出て行ったのなら、もう二度と俺と会ってくれないかもしれない。
 元カレと喧嘩もとい浮気両成敗としてよりを戻す可能性は高い。
 
 あんなに俺と繋がったのになかったことのようにミュシアは触れない。
 酔った人間の過ちだとでも思っているんだろうが俺はミュシアの首元のキスマークに興奮した。
 白い肌に俺の痕がついている、それに何とも言えない気分になる。
 
「俺、料理作ってくれる人が居なくて困ってるんだよなー」
 
 探りを入れるように口にするとミュシアも察したのか「あの、もしよかったら、その、図々しかもしれませんが」と恐る恐る自分が家事をするから家に置いてくれと言ってくる。むしろこちらが頼むと笑いかけると深々とおじぎをして頭をテーブルにぶつけた。
 そんな気はしていたがミュシアはちょっとドジだ。
 
 
 
 
 それから一カ月、あっという間だった。
 家にミュシアがいるというだけで天国だ。
 
 ミュシアは朝にスッキリと目覚めるタイプらしく激しく抱いた翌日でも俺よりも先に起きて朝食の支度をしてくれる。
 自分の仕事だと思っているからか手を抜いたりしない。
 
 朝はコーヒーだけでいいというタイプだったが食べているとミュシアが嬉しそうな顔をするので朝から食べる癖がついた。
 お弁当箱を買ったら昼にお弁当を作ってくれるようになった。
 茶色で地味な弁当じゃなくオシャレなランチボックスという感じの中身で彼女が作ってくれたことが丸わかりになる弁当。以前の俺なら絶対に大学に持っていかなかった。いつでも身体が空いていて遊べる男を装いたかったのだ。
 
 それがこの有り様だ。
 毎日ミュシアの作った弁当の中身を楽しみにしてウキウキしている。
 
 とっている講義によっては大学にいる時間は飛び飛びになる。
 一限の後は午後なんてことがあったら適当に声をかけた女の部屋で数時間潰したり午後の授業に出なかったりなんてことをしていたが、いまは帰宅して昼をミュシアと食べたり電話をして過ごしている。
 笑顔で「がんばって」と送り出されるので午後の授業をサボったことはない。
 
 周りからは異常だとか本命が出来たとか結婚間近なんてよくわからない噂を立てられた。
 正直言って周囲の反応はどうでもよかった。
 今までは女子受けを狙った服装と言動をしていたがミュシアはそれにあまり引っかかってこないどころかすっとぼけたりスルーする。たぶん、元カレがモテるタイプの男だったのだろう。
 俺の言葉は冗談半分にしか受け取ってもらえない。
 それでも求めれば体を許してくれるしエロくてかわいく、いつでも初々しい。
 
 料理だけでなく掃除や洗濯、その他にもいろいろと気を利かせてもらって俺はずいぶんと良い生活になった。
 
 軽く好きだなんて言わず、身体だけを激しく求めるのもやめて数日、俺は様子を見た。
 駆け引きは得意な方だ。
 ただ抱きしめたりテレビを見ている最中に指を絡ませたり唇以外にキスしたり。
 そして、ジッとミュシアを見つめる。
 俺の気持ちはわかるだろうと訴えた。

 無事に俺の思いは届いたようで背中に抱きついてきたミュシアが涙ながらに不安を口に出す。
 元カレのことがトラウマになっていて俺を好きになるのが怖いというミュシアは綺麗で可憐で守りたいかわいい存在だった。
 俺は溜めに溜めこんだミュシアへの気持ちを語りそのままベッドイン。
 完璧だった。
 これ以上になく最高の流れだ。
 
 ねちっこく攻めてミュシアに嫌われないか心配になったが、ミュシアから「好き」と何度も言ってくれたのが嬉しかったのだから仕方がない。求めずにはいられなかった。
 
 いつもは先に起きるミュシアだがさすがに今回は無理だったようで俺は久しぶりにミュシアの寝顔を見ることが出来そうだった。
 幸せな笑いをかみ殺しながら隣に眠るミュシアに触れる。
 
 だが、髪の毛を払って出てきた顔は見知らぬイケメン。意味が分からなかった。
 
 俺の隣でイケメンが裸で寝ている。
 まるで浮気をしているようだと慌てるが俺はそもそも男を抱く人間じゃない。
 ミュシア以外で勃ったりしない。
 
 驚いて固まっていると眠っていたイケメンが目を覚ました。
 こちらを見て「しずまさん」と甘えたように俺の名前を呼んできてふにゃんと形容したくなる微笑みを見せる。
 本来、男に甘えられるなんて鳥肌が立つところだがイケメンのイケメン力なのかベッドから蹴りだしたいとは思わなかったが無理なものは無理だ。
 腹が立つレベルのイケメンの思わぬかわいい表情に心が動かなくもないが男というだけというかミュシアではないというだけで俺にとって範囲外。
 そのはずなのに股間がなぜか固くなる。
 
「あっ、あっ、朝から、だめですよ」
 
 勃ったのは朝だからだと言い訳するよりも俺の性器がイケメンの中におさまっていることに驚く。
 どういうことだ。酒も飲まずに過ちを犯したのか。
 よりにもよってミュシアと心から結ばれた日に別の男をベッドに連れ込んでハメたまま寝るなんて考えられない。
 
「み、ミュシア、たすけてくれ」
 
 思わずこぼれた俺の独り言にイケメンが頭を撫でながら「エッチしないと死んじゃう?」と首をかしげて笑う。
 しっかりとした体格で顔も外国人タレント的なイケメンなのだが仕草がやけにかわいい。
 オネエというのではなく体の大きさに不釣り合いな動きをする。雰囲気がミュシアのように小動物っぽい。
 
「しずまさんは毎日キスしないと死んじゃうんでしたっけ」
 
 それはミュシアにしか言っていない。
 唇へのキスから逃げるミュシアをそう説得して毎日いってきますのキスをしてもらった。
 照れくさそうでありながら日に日にどこか喜びをにじませてくれるようになった姿がかわいくてかわいくて仕方がなかった。
 徐々に俺に馴染んでいくミュシアが宝物だった。
 
「しずまさんを好きになったら嫌われちゃう気がして怖くてこわくて」
 
 泣いているイケメンは綺麗だった。
 泣いていてもどこまでもイケメンで見苦しさがない。
 
 そして、俺はこのイケメンを見たことがあると気づいてしまった。
 一時期ものすごく雑誌やテレビに取り上げられたハーフタレント。
 ミューシア・テウトラニアという銀髪に青い瞳の青年がいた。
 愛称ミューの名で一世を風靡していた。
 俺たちの世代で知らない奴はいないほどミューは流行っていた。
 男もみんな憧れて体型が違うのにミューが雑誌やテレビで着ていた服を欲しがった。
 ミューの服装を真似したニュー男子ならぬミュー男子なんて言われて雑誌の取材を受けたことだってある。
 
「すきになったら、はなれてく、きがして」
 
 泣いているミュー、いやミュシアは綺麗で格好いいがそれ以上に俺はかわいいし守りたいと思った。
 立てば俺よりも身長が高いだろうミュー。だが、これはミュシアだ。俺の股間がそう言っている。
 湿っぽい空気を壊すように俺は腰を動かした。
 身体の大きさは違うが俺によく馴染む気がする。
 ミュシアも拒絶することなく俺を受け入れて「すき」とつぶやいて俺に抱きついた。
 
 
 これがどういう現象なのかは分からないがミューはミュシアだったし、ガッツリと男でしかない目の前の相手にも俺は劣情をいだけてしまった。小柄でかわいい少年じゃなくても俺はすんなりと愛せてしまえた。
 
 だって、これは仕方がない。
 
 男でしかない雑誌でよく知っているミューをミューと思わず俺のかわいい嫁であるミュシアにしか感じない。
 心と体が常識や理性を否定する。
 
「好きだよ」
 
 ミュシアが泣きながらも俺を締めつけて腰の動きを合わせてくれるので本当、心底かわいいと思った。




※美人かわいい華奢タイプな受けも好きですが高身長がっしりとした体型の美形の受けも好きです。
一人で二人分なのはもっと好き。


ミュシアは元カレと中学からの付き合い。
中学のときはハーフな美少年な感じでしたが年を重ねるにつれて順調に育ちまくって元カレの好みから外れた(?)感じ。
大学には行かずに高校からしていた芸能活動に本腰を入れたら足を引っ張りたいのか元カレに働くのを禁止されて……。
半ひきこもりみたいな状況で元カレしかいないのに浮気されまくって病んだら見た目が退行(本人無自覚)元カレご満悦。

特殊体質の自覚はないので(元カレのせいで外見にコンプレックス気味で鏡を見ない)静馬の混乱は知らないという。

ミュシアの能力(体質)についてはまた機会があったら。

いろいろ全部含めると「かわいくてもイケメンでも俺の嫁は最高だという結論しかない」っていうタイトルになりそうな感じですね。
料理上手で床上手な嫁に夢中なラブいちゃ話。
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