期間限定、男の娘3 生徒会長は
※連作みたいになってますが1話ぶつぎり完結系。続きは気まま。エロは事前告知なし。タイトルからいろいろ察してください。


 俺は生徒会長なんて役職をしているがハッキリ言って重度のオタクだ。
 しかもネットアイドルオタク。
 プロじゃなくセミプロがいい。
 素人に毛が生えた程度のほうが注目を集めようと大胆なことをする。
 ギリギリを責めたり、ファンとの距離が近くて気軽に会ったりメールが出来る。
 中学はよくアイドル未満な女子たちを食べた。
 見た目で大学生だと思われて恥じらいながらも股を開く彼女たちはかわいかった。
 中には画像を加工しすぎとしか思えない相手もいたが肥大化したプライドと満ち溢れすぎた自信が見ていて心地よかったので嫌いじゃない。
 
 いろんな出会いを経て高校になった俺は開眼した。
 
 男の娘も案外ありだ。
 
 今までずっと自分の親衛隊にいるような小柄な生徒に興味が湧かなかった。
 うるうるとした瞳で媚びた声で呼んでくる彼ら。
 自分のことをかわいいと思っていそうな自信満々さは好感を覚えるが俺をよいしょしたがるのでダメだ。
 ネットアイドルの彼女らは全員が俺を自分のファンで肉体関係になるのもファンサービスと思っていた。
 気持ちがいいのも好きなんだろうが乱れる自分を彼女らは何よりも最上のものとしていたのだ。
 
 俺を好きなのではなく「イケメンに愛されるわたしはやっぱりスゴイ」という意識がある。
 俺のことを何も知らないのに俺が自分に夢中になってると信じて疑わない愚直さ。なんともかわいらしい。愛すべきアイドル。
 
 親衛隊たちのような「会長のためなら何でもします」「一夜限りの関係でいいです」なんていう考えは気持ちが悪い。やはり「このわたしが相手にしてあげるあなたはとても幸運よ」という態度が最高だ。
 
 淫らなミランの部屋というネットアイドルのページがある。
 前時代的なページの作りだったが置かれていた写真は素人臭いのに完璧だった。
 男だと分かる股間の盛り上がりを時折さらしながら女性的なフェミニンな格好と足の曲線美は男に見えない。
 
 成長期がくるまでの期間限定と銘打ったミランの部屋に俺はヤバいほどハマった。
 オタク気質なのでミランが欲しがる物はなんでも買い与えた。俺が着てほしいと送った洋服をミランが着て写真をサイトに載せてくれた時など激しく興奮して一日中オナニーをして遅刻した。
 
 ミランは優良もとい有料会員限定で淫らさアップ写真を販売している。
 蔵出しミランと呼ばれる幼少期のものから局部が見えるか見えないかのギリギリな写真。
 
 男の娘という性質上、ミランは完全な顔出しをしないがお金を積むと「内緒だよ?」という言葉と共に顔を隠していない画像をくれる。サイトに置かれた写真の完全版。スカートの中に犬が突っ込んできて焦るミラン。口元までしかサイトにある写真にはなかったがお金を出すと感じて紅潮しているミランの顔がくっきりと見える。犬のエッチないたずらに足を震わせている淫らなミラン。かわいい。ミランの謙虚に見せかけて自分に自信があるところもかわいい。
 
 自分はかわいいというオーラ。俺に媚びるどころか俺が媚びて当たり前だと思っている態度が心地いい。
 いくら金を積んでも直接は会おうとしない高飛車な姿勢も好感触。
 俺は今日もミランに夢中だ。
 
 
 そんなミランが目の前にいる。
 
 転入生の名前も写真も確認していなかったが、副会長がそわそわとしていたので気になって生徒会役員全員で見に行けばそこには黒セーラーの清楚お嬢様バージョンのミラン。どこからどう見てもミランだった。俺があの太ももを見間違うはずがない。口元のセクシーでキュートなホクロ。薄く色づいた唇。パッチリとした瞳は黒目がちで自然に潤んでいる。
 
 俺が思わずそのスカートに頭を突っ込むのも仕方がないというものだ。
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