期間限定、男の娘2 理事長と
※連作みたいになってますが1話ぶつぎり完結系。続きは気まま。エロは事前告知なし。タイトルからいろいろ察してください。


 理事長の股間を踏みつけながら俺は学園の説明を秘書から受けていた。
 この学園の理事長との付き合いは四年ほど前から。
 
「はぁ、はあ、……みらんたん、かわいいよ。みらんたん」
 
 ダンディなおじさまの見た目を裏切って気持ちの悪い理事長。
 女装姿の俺を見て一言「フルボッキ余裕です。本当にありがとうございました」ときた。
 真性の変態だ。秘書に「恥ずかしい人ですね」となじられて喜んでいた。
 俺が目の前にいるからかもしれない。
 秘書という自分より下な相手に低く見られているのを俺に観察されるのがたまらないという変態。
 きっと秘書もそれを分かっていて俺の前で理事長を罵っている。いや、秘書の性格なのかもしれない。
 
「女の子なみらんたんも、いつもの合法ショタなみらんたんも全部いいよ。最高だよぉ」
 
 息を弾ませる理事長の股間をそれなりの力でグリグリしてやる。
 あおむけで床に寝転がるスーツ姿の理事長は異様だ。他人に見られたら社会的に終わる状態なのにアンアン気持ちよさそうに喘いでいる。秘書から俺への説明が終わるまで射精しないように告げているのでハァハァしながら耐えている。
 
「みらんたん、かわいいよ、みらんたぁん」
「理事長うるさい」
 
 強めに踏んづけてやればイッてしまったらしい。
 堪え性のないダメ人間だ。
 
「ダメな子」
「みらんたぁん」
「自分の汚れたパンツを口にくわえて反省して」
 
 下半身を丸出しにして四つん這いになって精液まみれのパンツを口に入れる理事長。
 自分で言っておいて実行する理事長にドン引き。
 折角四つん這いになっているので理事長の背中に乗る。
 齢を考えて完全に体重はかけずにちょっと寄りかかる感じ。
 
「汚いオシリ。……お仕置きしてあげるね」
 
 理事長のお尻を叩きながら中断した秘書の説明を聞く。
 どうも思った以上に特殊な学園であるらしい。
 学園内だけで通じるルールみたいなものがあって、俺の格好はその暗黙の了解みたいなものをぶち壊す可能性があるとか。
 
 学園内の大物として教えられたのは生徒会役員と風紀と各種委員長。
 美形や金持ちは何かしら役職を持っているという。
 何事にもノータッチである人間は三年生の不良たちぐらいなものだという。
 家柄が良くて理事の親戚もいるので不良でも学園側から強く言えない相手。
 それでも俺に何かあれば理事長は力になると言っていたからそこまで気にしないでもいいだろう。
 先輩だから関わることもない相手だ。
 
 理事長のお尻を真っ赤にさせて俺は理事長室をあとにした。
 俺の中の理事長はお小遣いをくれる変態おじさんだ。
 仕事は出来るらしいが変態発言と変態行為が大好き。
 自分からは俺に指一本触れてこないあたり紳士なのかもしれないが、変態であることには変わりない。
 俺の裸の写真や着替え中の映像なんかを馬鹿みたいなお金を出して欲しがる変態。
 無断に撮影をしたりせず、ちゃんと俺にお金を渡してくる理事長の好感度は高い。
 変態でもなりふり構わず押せ押せな迷惑な変態よりも筋を通す変態の方がいいに決まっている。
 
 かわいい男の子にイジメられたいという人だから俺が成長したら射程外になる。
 いまは成長期が来ていないので低身長で美少女な見た目だけれど高校を卒業する頃にはきっと女装なんか似合わない姿になっているはず。
 
 理事長ともこの姿とも期間限定の付き合いだ。
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