Люблю тебя
「ゆめみЛюблю тебя 」
「いや、ロシア語言われても分からないから」
私の彼氏である灰羽リエーフはロシアと日本のハーフだ。身長が高く194センチあるらしい。一方私はと言うと女子の平均よりも低く、150センチほどしかない。
「いや、その前にリエーフロシア語喋れないじゃん」
「あっ、ばれた?」
なんだつまんないと彼はベッドに横になった。今日はテスト初日なので部活は休み。だからこうして彼の家で勉強会を開いているのだが……
「勉強やりにきたんでしょー」
「本当ゆめみの髪さらさらっだな」
彼はベッドの上から手を出し、絨毯の上に座っている私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「少し休憩しよ、ほらここ寝転んで」
彼はそう言ってもう一人寝転がれるように壁側に移動した。まったく、しかたない。こうなればもう何を言っても彼は聞かないだろう。
「少しだけだからね」
彼は子どものような笑みを浮かべ喜んだ。こんなに身長があるのにこういった顔をするのはずるいと思う。
私は立ち上がり、ベッドに寝転がる。「うわっ!」
彼は私と目を合わせた。近い、近すぎる。間近で見る彼はとてもかっこよかった。さすが、ハーフ。
「愛してる」
「リエーフ……?」
急に真剣な表情になった彼の口から出てきたのは愛の言葉だった。
「ど、どうしたの急に」
絶対今顔真っ赤だよ私。彼は私をギュッと抱きしめ髪の毛にキスをした。
「さっきの言葉の意味」
「さっきの言葉……? あっ!」
もしかしてさっきのロシア語の意味って……
「リエーフ……わ、私も愛して……っ!」
彼は私の髪の毛をかきわけ、首筋に強くキスをした。
「ゆめみは俺のだって証。消えたらまたつけるから」
「キ、キスマーク!」
彼は私を抱きしめていた腕をといた。私の目には少し頬が赤くなっている彼がいた。
可愛い、とつい言いたくなるような顔。ああ、なんだか幸せだななんて。
このまま時間が止まればいいのに……
(あっ! そんなことより勉強しなきゃ)(もう少しこのまま)20140523
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Люблю тебя愛してる
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