休憩も終わり、長官室に戻ろうとしたとき声が聞こえた。
「見てよタンタン!劉一座の券もらったの、一緒に行かない?」
「えーなんで俺が・・・」
「かっこいい男の人がぶつかったお礼にってくれたのよ!」
”かっこいい男””劉一座”もしかしたら香蘭のことかもしれない。そのまま柱の後ろで二人の話をこっそりと聞いていると後ろから清雅が話しかけてきた。
「皇毅様どうしましたか」
「いや・・・ああ、お前に一つ聞きたいんだが」と言い始め、清雅に劉一座について知っているかと聞いたが、清雅は知らないと答えた。
そんな答えが返ってくると予想はしていたが、これは良い機会だと思い、次の公休日に清雅を誘い公演を見に行くことにした。
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