たったひとつの触れる方法

 
「紅茶をお持ちしました。」


「ああ…ありがとうパセリ」


なんて良いタイミングなんだろう。ついさっき執務を終わらした所で、パセリの入れる紅茶が飲みたかった。


「今日のお仕事は終わりのようですね。エトワールでも呼んで来ましょうか?確か今日は…」

ペラペラと彼女は手帳を開く


「今日は特に用はないはずですね」


「あっ…そうでしたね。エトワールは今日また旅立ったみたいですから。」


伝説のエトワール…自分が今ここにいるのは彼女のおかげ
そしてパセリに会えたのも彼女のおかげ 

彼女にフラれてから、ぽっかり空いた心を埋めてくれたのはパセリだった。


「二人でお茶会でもしませんか。」


「お茶会…ですか?」


今日は天気が良いから木陰で休むのもいい。


「さ、行きましょうか」


「えっと、あのフランシス様っ!」


そっとパセリの手をとり、外までエスコートをする。


これが

たったひとつの君に触れる方法



end
20110615
フランシス難しい…

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