「あっ、もふもふお姉ちゃん!」


おっ?あれは無垢な笑顔を振り撒く私の妹、りんちゃんだ。
実際姉妹ではないけれど、私にとっては妹みたいな存在だ。


「りんちゃんどうしたの?」


「もふもふお姉ちゃんはえーびーしーって知ってる?」

りんちゃんの言う単語にピンと来ない。もしかして、かごめちゃんの時代の言葉なのかもしれない。


「えーってなんだと思う?」

「えーか…」

何かの植物の名前なのだろうか?それとも道具の名前?
まったく分からない。


  

「何か意味のある言葉なのかもね」


また考えだすが、やはりピンとこない。


「私、かごめちゃんに聞いてくるから。あっ、りんちゃんも来る?」


「りんも行く!」


なんて素直な子なんだろうか…殺生丸もこれくらい素直なら…
え!素直な殺生丸?
なんだかそれ凄く可愛いんじゃないか?


ふふっと笑ったらりんちゃんにどうしたの?と言われ自分の世界に戻って来た。



「冷たい殺生丸もいいけど、りんちゃんみたいに素直な殺生丸が見てみたいなって思って」


「素直?」

 

「そう、りんちゃんみたいな殺生…うん?」


「…ならば素直に言ってやる。りんに変なことを教えるな」


お!やっぱりこの匂いは殺生丸だった。


「じゃあ、殺生丸は知ってるの?」


「知らん、興味がない」


あっさり知らないと言われ、がっかりした。


「あっでも、素直に言うなんて殺生丸どうしたの?」


「もふもふ、私を何だと思っているんだ。」


口は何のためについているんだと怒られた。


(いつも感情を出してくれればいいのにな)


素直に感じたことを顔に出してくれれば私だって殺生丸のことをいろいろ研究できるのに…

まあ、顔を真っ赤にする殺生丸なんて可愛いとは思うが、私の頭の中だけに留めておこう。


うん、そうしよう。




end
20110422
ABC…Aは握手?だっけ?
まあ、いいや。
りんちゃん出したかっただけです。


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bkm