「ふふっ、その怒った顔も素敵よ殺生丸」
かごめちゃんから貰った望遠鏡と言うものを使って遠くにいる白くてこの世界で美しい殺生丸を見ている。
「あっ、こっちに気づいた!」
「もふもふ、またお前か」
しつこいと怒られた。本当は頭を優しく叩かれたかったのだが、それを言ったら無視されるのがオチだ。
まったく本当にクールな妖怪だ
「あれ?りんちゃんはどうしたの?」
しかしあんな遠くにいたのに一瞬でこっちに来るなんて相当私のことが好きみたいね
「もふもふ、口に出ている。少しは恥を知れ」
「はいはい、分かってますよーだ」
はあ…クールな殺生丸はとてもかっこいい。私の中で殺生丸が一番かっこいい。
ちなみに二番は弥勒様だったりする。
んーでも弥勒様には本命の人がいるみたいだし、やっぱり殺生丸よね!
「この変態妖怪め…」
「もしかして、嫉妬してくれるの?」
素直に嬉しい!
だってあのクールな殺生丸が嫉妬なんて…
「私はただ呆れているんだ。お前の頭には私以外のことはないのか?」
「ない」
きっぱりと、胸を張って答えた。そうしたら、殺生丸は深い溜息をついた。
「……面倒だ」
「ふふっ、でもちゃんと話せて嬉しかったよ。早く帰らないと邪見が煩いんじゃない?」
そうだなと、殺生丸は呟き姿を消した。
「こうやって気にかけてくれるだけで幸せだしね…」
昔は遠くから見てるだけだったけど、今はこうして話せることができるようになって嬉しい。
こうして毎日殺生丸を見ていると距離が縮まるのかもしれない。
うん、絶対そうだ!
今日は話せたから、私ももう帰ろーっと
end
20110318
これは…シリーズになってしまうかも?
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bkm