学校から帰ってあんなことがあってから、数時間色んな意味でドキドキしっぱなしだった。
そして、ついに寝るだけになってしまった…。


私はベッドに座って、別に誰もいないのに真っ赤になった顔を隠すようにクッションを抱きしめている。



ああああ…いつも勝手に入ってきて起きたらいる感じだったからいいけど、分かってると凄い緊張する!
白竜も緊張してくるのかな…一緒に寝るって言っても、なんだか一緒のベッドで微笑ましい話でもしながら眠りに落ちるなんて感じならそれはなんかいいかも、大歓迎。

なんて馬鹿なことを考えていたら、いきなりドアが音をたてて開いた。


「よし奏!寝るぞ!!」


凄いテンションで来た!
勝手に入ってくるときは持ってこない枕を持っている。


「き、来たね…!」

「来たぞ!」

「歯磨きした?」

「した!」


会話しながらも白竜はだんだんこちらに近づいてきてついにベッドに手をかけた。

「ちょっちょちょちょ!」
「なんだ奏。」

白竜が顔を近づけてきた。なんか私ばっかり赤くなって恥ずかしい…。

「ななな何でもないよ!私壁側でいい?」

「問題ない。」


私がそそくさと布団に潜ると白竜も入ってくる。
つ、ついに一緒の布団に入ってしまった。

「電気、消すね。」

今までベッドに置いた小さなライトがぼんやりと点いていなのを消す。
真っ暗になって静かになって布のこすれる音だけが聞こえるのがなんだかいやらしい。


電気を消して再び布団に潜り直すと、さっそく白竜が腰を引き寄せてきた。

「ひゃっ!」

「あったかい…奏…。」

後頭部に回された手で髪を梳かれると少し気持ちよくて抵抗する気がなくなってしまう。
多分計算じゃない所が凄い。

白竜がしばらく無言で髪を触ったり頭を撫でたりしてくるので、ちょっとそういう気分で私も白竜の背中に手を回してみた。
確かにこうするとあったかい。


すると白竜が一瞬ビクッとなって口を開いた。

「な、なんだ奏。嬉しいじゃないか。」

「んーなんとなく…。あったかくていいね。今度青銅と3人で寝たいかも。」

「名案だな。」



2人がいいとは言わないんだ…。
それが白竜のいい所なんだけどね。



―――――――――――
20120224

ベッドの上はまだ続きます。エロいことは多分…ない…はず…。

prev next

back