1年ちょっと新体操の青葉鈴を休んでいただけで新体操以外のたくさんのものを得てしまった。
中途半端をやめることは、何より新体操を優先することだ。
勉強より、友達より、自分より。
私はディーヴァジャパンに誘われる前の私の戻ってしまうことが怖かった。


そんな簡単に変わるわけないって言われると思った。
実際、このまま高校に通えるのならそうだろうと私も思う。
でも違う。
新体操の代表チームは1年の半年以上をロシアで共同生活。
毎日10時間以上を本場で練習して過ごす。
状況によっては退学になってしまうかも。

野球部に本気で何かに打ち込むことがどういうことかを教わったのに、
そのせいで野球部やクラスの友達と離れてしまう。
皮肉だ。

「これでもう白河くんや野球部のみんなと話すこともなくなっちゃうかもね。」

ほんとはこんなことまで言うつもりなかった。
なんとなくこれから関係なくなっていけばよかった。
十分に熱さをもっていた目からついに涙があふれた。

「ばか。」

白河くんはそれだけ言って、涙を拭いてくれた。


****************
だいたい授業日数(?)の3分の2を欠席すると退学になるそうだから
3年生で退学させなきゃかもだけど、
なるべく(都合よく)在学させてく方向でいくつもり。
prev next

back