いつもお世話になっているaggさんから頂戴した素敵な作品三点セットです。
いずれもFF14。キャラ等ネタバレが含まれますので、これからプレイしようと考えている方は閲覧を控えることをオススメさせて頂きます。
◆aggさん宅のお子さんを愛でていたらとんできたお話
薄い空の色ような髪が風に靡いて、花畑の草原に美しく映えている。
彼は花を摘んでは私の髪に挿して似合うと目を細めた。
やだな、恥ずかしい。そう伝えると少し意地悪みたいな顔をして終いには花の冠を頭に乗せてくれた。
雪国育ちのはずなのにどこでこんなメルヘンな物の作り方を覚えたのだろうか。私はまた気恥ずかしくなって、でも嬉しくて幸せだった。
ありがとうとオルシュファンに笑いかけると彼は勢いよく口から赤い液体を吹き出した。
辺りは草原から真っ暗になって舞台の照明のように、オルシュファンと私だけがスポットライトで浮かび上がる。
べしゃりと血が私の顔にかかって、それでようやく目が覚めた。
◆えめめくださいって駄々こねたら書いてくださったお話
「まったく、ここは私の昼寝場所だというのに」
クリスタリウムで、エメトセルクはいつもの昼寝場所に赴くも、先客のおかげで横になれないでいた。
街の外れのすでに使われていない建物の屋根で人は来ないだろうと思っていたのだが、安易な場所だっただろうか。
胎児型に丸く縮こまり気持ちよさそうに寝息を立てる闇の冒険者はどうやってここを見つけ出したのだろうかは不明だが、エメトセルクは眉間にしわよせて、隣に腰を落とした。
「全く呑気なものだ。昔も今も。早く目を覚ましてくれ」
そっと闇の戦士の唇をなぞり、祈るように呟いた。
◆佐森さんってスパンキングするほうが好きですか?されるほうが好きですか?と訊ねられたと思ったら予告なくとんできた話
「お前の、ッその、匂いだ」
冷たい木の床に背後から両手を押さえつけられてエメトセルクは言葉を続ける。
「いつも思い出させる」
「な、なんの事……っあ!!」
易々とスカートはめくられて、下着の上からばちん、と平手を喰らわされた。
日常から戦争の前線に出て繰り返し怪我を負ってはいても、この鈍くじわじわと残るお尻の痛みも耐え難い。
彼の表情が見えていなくとも荒い息遣いと降ってくる暴言でかなり苛立っているのがわかる。
私はいつのまにエメトセルクを怒らせてしまったのだろうか。