0901 00:32




流星街と繋がりのあるマフィアの令嬢(幼女)がある日父親に付いて流星街に行った時、クロロ(同い年)と出会い人生が変わる話。

どうしてこんな場所に住んでるの?
どうしてこんな汚れた服を着ているの?
どうしてこんな破れた本を読んでるの?と興味津々な夢主にクロロは1つ1つちゃんと答える。
クロロもクロロで本好きな彼女と話すのは嫌いじゃなかったから自然と二人は仲良しに。


「あなたが今の生活が嫌になったら、もっと綺麗な場所で綺麗な服を着て綺麗な本を読めるようにしてあげる!」

「それはどうだろうね。オレは流星街の人間だから、外の世界では受け入れられないよ」

「できるの!私がんばるから、約束!」


という拙い口約束を交わして二人は別れ、十数年後。



彼女は世界の大半を牛耳るマフィアのボスとなり、民衆にも危害を加える極悪人として恐れられる存在になっていた。

ハンター協会やゾルディックが始末しようにも、彼女の頭脳(財政操作や武器の販売ルート斡旋、厄介な念能力とか)に阻まれ手出しできない。

あらゆる非道を尽くして悪の頂点に君臨する彼女の意図を知ってるのはクロロのみ。


「私を殺せば貴方は英雄になれるでしょう?貴方が光を望んだ時、全てが許され解放されるように……私は世界の悪であり続けるわ」


つまりは必要悪。

自分が旅団を越える悪党になることでクロロが許される道を作った。
マフィアで育った夢主にとってクロロは唯一の友達で大切な人だから妄信的に最優先で努力してきた。

クロロは別に旅団やめたいわけじゃないし自分には闇が合ってると思うから夢主は放っておいてる。
旅団メンバーじゃないから信用もしてない。友達だとも思ってない。
借りを作るつもりはないから利用もしない……まぁ会えば話に相槌をうつ程度の塩対応。


ただ、仮に長年連れ添ってきた仲間であっても誰かが夢主を殺すのは絶対に許さないし、夢主をいつか殺すのは自分だと譲らない。
自分が夢主を殺す時は自分が旅団をやめる時だから、この先もずっと夢主を殺すことはない。


……という、そんな甘さもへったくれもない話。
ハンターキャラの恋愛(?)はこれくらい歪んでて冷めてる方がそれらしいなぁ…って思います。

世の中悪しかいなかったら、多分悪の中から正義が生まれるんだと思います(`・ω・´)
これぞ選ばれし勇者システム。




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