小説2 | ナノ

「惚気ていただけますか?」


以下、 二年生の返答。


※能勢くん
「な、なんだよ。突然!惚気ける話なんてねーよ!だいたい俺はもともと大人しくて、一緒に読書できるような、おしとやかな子がタイプなんだよ。いや…好きになったのは俺だけど、あいつの場合は!最初の笑顔に騙されたんだ!付き合ってみればまとわりついてきて色々ウルセーし。それなのにメールは不精で返してこねーし!ほんと、やんなるぜ。…ってわけで、俺は、惚気ける話なんてないからな!」

※川西くん
「!!!な!ぼぼ僕は何もしゃべらないからな!あ!アイツにも聞くなよ!!て、照れてるんじゃない!暑いんだ!!!!」

※時友くん
「惚気話なんか聞いても、面白くないでしょ?…うーん、そうだね。僕らは仲良いよ。特に言うほど面白い話もないけど…あ、そうだ、この間ね。僕が美味しそうだなって思って買っていったお菓子を彼女も同じものを買っていたことがあったよ。付き合っていると似てくるって本当かもね。ちょっと嬉しかったけど流石に食べきれなかったな。…恥ずかしいけど、こんな感じで、いいかな?」

※池田くん
「ノロケなんてするかよ。俺はそういうケーワイなことしねーから。そうそう。しねーよ。モチのロンだろ。ったりめーだろ。…おう。……あ、もう聞かねーの?いや、違うし。惚気けたいとかじゃねーよ。ただ、やっぱり諦め早いのはダメだろ?俺だって人の子だし、もうちょっと頑張れば気が変わるかもしれねーだろ?…ん、ま、そんなに言うならちょっとだけこの間の話してもいいぜ。…そう、あれは(略)

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