小説 | ナノ

「久ーちゃんキューちゃんきゅーちゃーん!ねえねえねえねえ!」
「何度も呼ぶな!一回言えばわかる!」
「ええ!並べ立てる回数はキューちゃんへの愛の大きさに比例してるのに…!」
「お前俺を怒らせたいのか?」
「まさか!でも怒った顔もスキだよ!」
「…用件はなんだよ。」
「用が無かったら会いにきちゃダメ?」
「できれば。」
「エッ!だめなの!?そこは嬉しいよ、でしょ?はにかみ笑い付きでしょ?」
「今お前に構ってる暇ないの。用ないなら後にしてくれ。」
「用ならあるよ!キューちゃんと頭いい会話ごっこしようと思って!」
「俺の話聞いてたか?」
「キューちゃんの話をわたしが聞き逃すわけないじゃん!」
「…そうだった。お前バカだったな。」
「だから頭いい会話ごっこしよ!ソーリ大臣の話とか、新聞のテレビ欄以外の話しよ!」
「お前の目指す頭いいレベルが低いことはよくわかった。」
「ん?もしかして褒められた…?」
「最後にひとつ聞くけど総理大臣の名前わかんのか?」
「エ、わかんない。あ!待って久ちゃんいかないで!」

13/10/15~14/10/19(能勢)

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