小説 | ナノ

本当にありえないだいたい男の癖にわたしの半歩後を歩くってなんなのよ?
デートだって行っても計画たてるのはいつも私なんだよ。どこかいきたいところはないのって聞けばなんでもいいとか、どこでもいいとかお前のいきたいところでいいよって、毎回それ!ちょっとは自分で考えたらどうなのっ!で仕方ないから私が店の提案してみれば、それに対して文句言うのよ!俺昨日それ食べたからそれ以外でって、じゃあなんでもいいとか言うなってハナシでしょ!あんなに主体性のない男のプライドも見せない人ってどうなのよって!ね!そう思わない?おまけに毎回毎回決める立場の私に対する申し訳なさなんて欠片もないんだよ!謝ってくれなくたっていいけど感謝の気持ちくらい見せてくれたっていいじゃない!さりげなく買ってくれる飲み物とかじゃごまかされないんだから!わたしの気持ち尊重してくれるのはわかるけどたまにはこう、ガツンと見せてほしいわけ!車道側歩かせないみたいなさりげなさも嬉しいんだけ、ど。だって恋愛はスパイスがないとダメでしょ?いくら左近が優しくてさりげなく気配りできるっていってもさ。

「もうメンドクサイから別れればいいだろ。」
「ばか池田!今はそんなハナシじゃないの!どうしてあんたは白と黒しかないの!」
「助けてくれ久作…」
「左近に決めろって言えばいいじゃないか。」
「言ってるよ!でも無理なの!」
「じゃあ諦めろよ。優しいんだからいいじゃないか。」
「ああもう!久作もわかってない!」
「四郎兵衛パス…」
「そっか、じゃあいつもデートコースとか決めてるんだね、偉い。左近もたまにでいいから、提案してくれればいいのにね。」
「そうなの!流石しろちゃん、わかってるなあ。」
「今度左近に話題ふって、それとなく言ってみるよ。」
「ありがとう!!!」





「息の詰まるような一時間だった…」
「女って凄いな…」
「そんな言うなら別れろよって思うわ。」
「あれはただのノロケだろ。三郎次も別れろなんて言うなよな。あれは語尾全てに"でも好き!"が付くんだよ。」
「たぶん聞いてほしいだけなんだよね。そういうときは繰り返して肯定してあげるのが一番。」
「ほんと四郎兵衛のスキルが高くて助かった。」
「俺高すぎてちょっと引いたわ。」


(10万打アンケお礼小説でした。左近ちゃんと付き合いたい。



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