▽ 温めすぎた愛、路上インタビュー
遙「くっつくまで時間の問題だと思ってました」
遙「皆思ってたと思います、焦れったいなぁって」
遙「マヂか〜〜〜!!って感じ!!!!」
遙「ヴィオラさんが無事香澄さんのハートを射止めたということで、僕はおめでたいなと思います」
遙「よかったよね〜ッせーのっいつも応援してま〜す!お幸せに〜ッ」
遙「早速キングサイズのベッドを購入するんですかね笑 夜の豹になっちゃうぞみたいな笑 そうなったら黒豹ですね笑」
遙「玉こんにゃく」
香澄「やめて!芸能人同士の婚約についての街角インタビューみたいなのやめて!」
梓「最後のは何なんだ?」
桜「ねぇねぇ肝心のオラさんはどこ行っちゃったの?」
香澄「えっと……ね」
遙「めっちゃ言いづらそうですな」
椿「部屋からバーンって出てきてからの取り乱し方はちょっと面白かったよね、好きって!好きって言っちゃったどうしよう!!!え?!好きって何?!俺が言ったの?!この口が?!ってね」
香澄「ごめんね…なんか自分の頭おかしくなっちゃったのかなって思って…」
遙「共に堕ちようぜ…」
香澄「遠慮するね」
楓「本人の前で言ったなら何故物音ひとつしないんだ?死んでるんじゃないのか?」
香澄「まずいことになったね…」
遙「おいおいマジかよ…」
香澄「違うって!ちょっと待って、思い出すから」
ヴィオラ「…い、今…」
香澄「あわわ」
ヴィオラ「好き、と」
香澄「そう!すっ!!!!!すきありィ!!!!!!!!!!」(鳩尾に全身全霊のエルボーかます)
香澄「って感じ…大体ね、その後すぐ部屋飛び出してきたからどうなったかわからない…倒れゆくオラさんを横目に見た気がする…」
遙「ちょっとぉ殺人現場にしないでクレヨン」
桜「やっと好きって言えたんだね〜♪」
香澄「好きっていう感情複雑すぎない…?皆本当にこんな感情心に抱えて生きてるの…?というか皆お尻に物入れるの気持ち悪くないの…?」
遙「わお、情報が渋滞してる?でも歴戦の者達に聞いても有益な情報出てこないと思うけど…どうですか皆様」
梓「慣れれば平気だな」
桜「そうだよねぇ」
椿「相手によるんじゃない?」
遙「ほらふわっふわした回答、雲みたい、なんにも掴めてない表情してるよ」
香澄「慣れがわからないね…そもそもマッサージの気持ちいいとそういう…アレな気持ちいいの差がわからないから…」
遙「???」
香澄「???」
遙「オナニーするよね?」
香澄「したことないとも言えないけどほぼないね、なんも感じないから」
椿「ちょっと…天然記念物だよ」
遙「お手伝いしてあげようか」
香澄「やめてね」
桜「香澄さん性欲ないの?」
遙「直球」
香澄「そうだね、色々あってそういうものはあえて避けてきたんだ」
椿「その色々が気になるけど、入ってこれないでもじもじしてるオラさんも気になっちゃうね」
遙「あっ!告白ついでにエルボーされた人だ!!!!!サインください!!!!!!!」
ヴィオラ「サインはしませんよ…」
香澄「わっホントにいた…さっきはごめん、痛くない?」
ヴィオラ「もう痛くないです…けど少々誤魔化されて心がちくちくしていますね」
香澄「うん、そうだよね…でも自分で言っておいてなんだけどもう少し時間が欲しいんだ…」
ヴィオラ「わかりました、私はいつまでも待ちます、香澄サンの答えが出るまで…それと私も言いたかったんです…私は貴方を愛しています」
香澄「………ありがとう」
それからほとんど荷物も持たずバイバイと言って家を出た姉さんはひと月経っても帰ってこなかった
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