トゥールシャは、川沿いに着いた。花妖精の灯火が空を舞っている。幻想的で美しい。アッシュは、川に足を浸け空を見上げていた。

トゥールシャ「アッシュ」

アッシュ「トゥールシャ大佐。お疲れ様です」

アッシュは、微笑して敬礼した。トゥールシャは怪訝的な顔をし隣に座った。

トゥールシャ「やめてくれる?そーいうわざとらしい敬礼。大佐なんて普段呼ばないじゃない」

アッシュ「狸のおっさんの前では、ちゃんとトゥールシャ大佐様って呼んでるぞ。」

トゥールシャ「様はいらないでしょ。ははは★で?どうしてこんな所にいるの?」

アッシュ「あんたと花火大会行きたかったから待ち伏せしてたんだ。否仕事の報告もそうなんだが!汗」

トゥールシャは、ずるっと川に落ちそうになる。あまりにも満面の笑顔で本当に一緒に行きたかったというような犬のような顔で言うものだから。

トゥールシャ「君、さらっととんでもないこと言うよね。特殊捜査隊やめて、さっさとフィリファル家に帰りなよー」

ー不覚‥。こんな顔見られたくない。嬉しすぎてダメだ。普通仕事の報告が先なのに、僕と一緒に花火大会行きたかったって素直すぎだろ。だからなんで、特捜なんだよー。もうー。

アッシュ「Σえっ!?俺邪魔だったか!?トゥールシャの足引っ張ってるのか?」

トゥールシャは、アッシュの頬を触る。

トゥールシャ「うん、邪魔。足手まとい。仕事の報告が先でしょ。」

ー。足手まといなんて嘘だよ。よくやってくれてる。アッシュの存在がなかったら僕は大佐の位置やNo.4には上がれなかったし、仕事より僕を優先してくれて物凄く嬉しいし。嬉しいし。嬉しいし。嬉しいし。でも、軍にいて欲しくない。矛盾している。


アッシュ「すまない。これからは気をつける。だから、ここに居させてくれないか?ん?トゥールシャ」

トゥールシャは、アッシュのおでこに頭を置き頬をなでる。アッシュは、シュンとしてる。

トゥールシャ「‥‥怪我とかない?今回の任務は大変だっただろう?君に負担かけすぎた?」

アッシュ「‥トゥールシャ?どうした?あんたが心配するなんて」

トゥールシャ「ははは★これも報告のうち★怪我してないだろーね?」
と、トゥールシャはアッシュの服をめくり腹をくすぐる。

アッシュ「Σうわっ!怪我してない!してない!!あーはははっ!やめろー!」

トゥールシャ「よし、怪我してないみたいないね」

アッシュ「当たり前だろ。怪我したら速攻あんたにクビにされそうだよ」


トゥールシャはアッシュを離し草むらに寝転ぶ。いつの間にか、花火の音がやんだ。しかし、花妖精の光は消えない。
アッシュも同じように寝転んだ。

トゥールシャ「あーあ。祭り終わったかな」

アッシュ「あーあ。飯食いそこねたー」

トゥールシャ「あーあ‥っぷあははは。って食べてなかったの?屋台はまだあるんじゃない?お好み焼きでも食べてく?」

アッシュ「オコノミヤキ?なんだそれ美味しいのか?」

トゥールシャ「んー美味しいんじゃないのかな?」
アッシュ「んじゃあ、行こう。ほら、親友。」
アッシュは、立ち上がりトゥールシャに手をさしだす。トゥールシャは、笑う。

トゥールシャ「ったく、君は仕方ないなー。はいはい、行きましょーか。親友。あっ、サシスくん捜さないと」

1、路地裏で見かけたぞ。今行ったら会えるんじゃないか?

2.まっ、いいか。

3.帰ろうか




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