「ごめんね…合間さん……。そうだよね、愛する家族と町が僕のせいでなくなったのだから。本当にごめんなさい…。家族を思って泣く心…素晴らしい家族愛だよ。合間さん。大好き。」

この子が憎い。この子が怖い。それと同時に悲しいはずなのに。抱き締められたら言葉も出ない。抱き締められたらどうしていいか分からない…。
「僕は、そんなあなたを愛します。だから…安らかな永眠を。」
合間が顔見上げた時、心臓をひとつきでバタフライナイフで刺された。たかが齢12才の小さな手で。鮮やかな手つきで。


合間は、悲鳴もする間もなく倒れた。死んでいった。濔音は、微笑して合間を全焼した跡地に下ろした。



「願わくば家族のもとへ」




プロローグ了



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