「斎?ああ…。君の可愛いらしいお嬢さんだね。合間斎。年は12才。5月生まれのO型。趣味は、バトミントン。クラブもバトミントン部所属。身長は150cm。うん、確かに。僕と同じ背で僕と同じ年齢だ。君が間違えるのも無理はない。でも、体重は僕のほうが少し軽い。」

娘らしき人物は娘ではなかった。斎は、黒髪で二つ括りをしていて幼い顔立ちをしていた。目はくりくりと丸く、鼻は低い。赤色と桃色を好み、いつもショートパンツをはいていた。
それに比べてこの子はどうだろうか。


烏のような黒装束を身にまとい似合わない銀縁色付き眼鏡(いわばサングラス)をかけている。
目はサングラスで見えないが、そこから露出している鼻や口といったパーツは整っている。髪は白銀色で長髪癖毛。額には月のような痣があり…一風変わった子だ。


「き…君は……?」
「紫木月濔音(しきづきみおん)だよ。」

紫木月濔音…『紫木月』…どこかで聞いたことがある。
それにしても…

「なぜ、そんなに俺の娘のことを知っているんだ?」

「ああ、それは簡単だよ。
実に単純明快。」


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