ライブも終わり祭りの屋台も片付けが始まっていた。人混みの中を抜けると、サシスは今一番会いたかった人を見つけた。

「旦那!!」
「お疲れ。楽しかったか?」
エロスはサシスの頭を撫で優しく笑う。
「ああ。楽しかったぜ。来てくれてサンキュ。旦那」
「ああ」
と言ってサシスを見る。
「一応終わったらちゃんと休めよ?サシス」
クックと笑う。
「旦那が言うんじゃ仕方ないな。もう帰るのか?」
「寂しいか?」
エロスはサシスの髪を撫で言う。
「寂しいと言ったら?抱いてくれるのか?旦那?」
エロスはクックと笑い。
『体調が良くないのにいけない奴だな』
イキそうな、いい声で耳元で囁き、サシスの腰を支えそして、触れるだけのキスをするが、何度も唇をあわせ、サシスの唇をなぞるようにキスをする。
『これで我慢だな』
クックと笑いサシスの首をてでなぞり欲望を煽る。
『ゆっくり休めよ?サシス』
クックと笑いサシスから離れる。
「あまり無茶はするなよ。」
「それは無いぜ‥生殺しだ」
苦笑した。
エロスはサシスの髪にキスをする。
クックと笑いサシスに優しく触れる。
「またな」
そして、サシスから離れる。
「サシス。今日来るなら気を付けて来いよ?」
クックと笑いエロスは去った。
サシスは、余った赤い花をポケットから出して苦笑した。
「勿論だ。必ず行くぜ。旦那に会いにな」
花びらが舞う。サシスは去った。そう仲間の元へ。

そのころ。楽屋にて。
アッシュはむすーとしていた。
「ははは★まーだ怒ってるのー?」
「当たり前だ!人前でキスなんて晒しものだ!エロスの奴!」
トゥールシャは、笑ってアッシュの顎をもつ。
「エロスくんとキスして、サシスくんともキスして腰抜けたんでしょ?どんなキスだった?僕にも教えてよ。」
「いや、あんたも本気にならない」
アッシュは、トゥールシャの頬を優しく叩く。
「はははは★いたーい。親にも殴られたことないのにー!はは★あ、サシスくんお帰りー。」
「なーにラブラブしてるんだ?」
「サシス身体大丈夫か?」
「まあな。リアースお前心配しすぎ。ヒカリ、アドリブよかったぜ」
「本当びっくりしたよ。あれリハの時なかったじゃん。でも楽しかったなー。またライブしたいなー。今からでも歌える!」
「‥元気だな。さて、俺達は行くか」
とアッシュは立ち上がった。
「はは★そうだね」

「もう行くのか?アッシュさん。
今日はありがとうな」

「ああ、こちらこそいい歌をありがとう。サシス。祭り楽しめたよ。じゃあな」
アッシュとトゥールシャは去った。
「なあ、サシス。」
「どうした?ヒカリ」
「さっきの曲誰のために捧げた歌?少なくともエロスでは無いだろ?」
「‥‥そりゃ、決まってるだろ?俺らの事を想ってくれてる女性の皆様のために描いた詩だ」
「あなたのためにこの歌をか。俺はこの歌好きだよ。なっ、リアース」
「まっね。さあ、俺らも帰ろうか」
「そうだな」

たとえ もう君に届かなくても
君のために
この歌を捧ぐー


ーおわりー

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