愛人「ほらほら、大佐殿。噂をすればなんとやらってやつだよ」

トゥールシャ「期待を裏切らない男だね」

黒斗「なんだ、お前等は…」

黒斗はジト目で見ながら濔音のもとへ行く。愛人は、微笑した。

愛人「通り過ぎの紫木月とでも名乗っ
ておこうか…では、またね」

愛人は去ろうとする。
その時、黒斗は濔音を離し愛人の腕を持つ。

黒斗「待てよ、俺が騙されると思ったか」

愛人は、目を見開いてから微笑する。

愛人「騙すも何も初めて君と会ったのに…それはないんじゃないかい?」

黒斗「ほう、本当に初めてか?悪いけど目利きには自信があるんだ。髪形や性別を変えたって俺が騙されるとでも思っているのか?」


愛人は、黒斗の腕を引き寄せディープキスをし言葉をさえぎる。

愛人「じゃあね怪盗さん。」

愛人は、腕を離したが今度は、黒斗は愛人の腕を持ち引き寄せる。

黒斗「まぁ待てよ。随分キスが上手くなったもんじゃねーか。なぜ、男に」

愛人「…時代の流れには逆らえない。だけど俺はそれに逆らった。その結果だよ。黒白黒斗くん」 

黒斗「ほう、時代の流れにな」
黒白は、愛人にキスをする。

黒斗「じゃあ俺も逆らってみるか。そしたら元に戻るのかもな」

愛人「さてどうだろ。俺はこの姿でも気にいってるけど?」

黒斗「今、何歳だ?」

愛人「27歳。いつの間にか君より年を追い越したよ」

黒斗「時代の流れに逆らわなかったらさぞ美女になっただろうな。勿体無ぇ」

愛人「男の俺は嫌いかい?」

黒斗「嫌いじゃねえよ。」

愛人は微笑して優しく黒斗にキスをする。

愛人「会えて良かった。黒斗くん」

そして去る。

黒斗は、濔音をお姫様抱っこをする。

トゥールシャ「追わなくて良かったの?」

黒斗「追わねえよ。あいつを、追っちゃいけねぇ。…ならこいつを手放ささないほうがてっとり早いだろ」

濔音の髪を撫でいう。
ー僕はダルメシアンの肩をたたく。

トゥールシャ「まっ、頑張れ。濔音ちゃん大切にしてやりなよ。」

黒斗「言われなくても…」

黒斗は、濔音を連れ去る。
…さて、僕も行こうか。



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