トゥールシャは、来た時ここが嫌な雰囲気だという意味が分かった。ーああ。ここはヤバイ。ここは、最も危ないとされる無法地帯だ。犯罪、窃盗、ヤクの密輸など闇の取引が多い所だ。げんにヤクの匂いがプンプンする。気持ち悪いな。トゥールシャは眉をひそめ元来た道を戻ろうとした。

?「ーっっ。痛い。離してくれない!?」

男「そのナリでここに来るとは度胸があるじゃないか?お嬢ちゃん。」

桃色の髪に、露出度高めのゴスロリ服を着た少女がヤク中毒の男に絡まれているのを見つけた。

トゥルーシャはやれやれ。とため息をつく。あんな格好でよく、ここに来れたものだよ、まったく。トゥルーシャは助けようとした。瞬間。
動けない。やばい。やばい。やばい。なんともないのに。誰かの威圧で動けない。振り返っては駄目だ。振り返っては。空気に逆らうな。気配を消せ。でないと殺される。トゥルーシャは、長年培ってきた戦闘経験で気配を断つ。

『役立たずめが。』と、言いよってきた男の脳天を銃でぶちまける。銃声は花火の音で消された。

?「!?あんた…は…」
ゴスロリ少女は、ひざまついた。ひざまついた隣りに男の死体が倒れた。しかし、少女は死体には目もくれず男を見てがだがた震える。彼女の真っ青な顔の目線の先はずっと危ない男。男は、少女に近づき笑いかける。

『こんばんは、お嬢さん』
男は、少女に近づき服を手でやぶり、露わになった、左胸を掴む。
「あっ」
少女の胸には、三日月の痣があった。それを見て気が狂ったように男は嗤う。変態だね。あの男。三日月の痣。ということは。

『お前は紫木月のものだな。あはは。素晴らしい!!!あの子以外の紫木月を見るのは私は初めてだっっ』

服を今度は、ナイフで切り割かれ、一緒に血も飛ぶ。駄目だこれ以上は…。止めないと。

1、止めに行く

2、否、まだ様子を見よう





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