昨日まで君の一部だったか細いそれを、僕はぼやけた視界の中でゆっくりと抱きしめた。消えないように、もう一度出会えるように、


君の青いボストンバックをみつめて、君の少しだけ赤い目をみつめて、僕はそっと泣き腫らしたのであろうその瞼に優しいキスを落とすのだ


別れの言葉は言わないでおくよ、あんな綺麗な言葉を使ってしまったら、今にも壊れてしまいそうな涙腺が、跡形もなく無くなってしまうから




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