We can't be back


※暗い
※フェイ視点



「ねえフェイ、やめようよ」

「なんでさなまえ」


なまえは僕と同じ頃にフェーダへ加入してきた女の子だ
大抵は僕と一緒に行動をしている
でも、最近様子がおかしい

「私ね・・・フェーダを抜けたい」

「どうして?」

僕には理解できなかった
異質な能力だけで僕らを否定した大人達や僕を捨てた両親・・・
そいつらに復讐をするための組織、フェーダ
恐らくメンバーの大半は大人に強い憎しみを持っているだろう
・・・それなのに目の前にいるなまえは何を言っている?

「もう嫌なの!関係のない人を傷つけていくのが・・・ こんなやり方続けても分かってもらえないよ」


「分かってないのはなまえの方だよ」

なまえが思っているほど大人は優しくない、真実から目を逸らしているだけだ
(まあ、現実が残酷すぎるから目を逸らすのも仕方ないか)

「ほら、そこに倒れてる奴が僕らに何て言ったか聞いてた?」

「・・・聞きたくない」

「化け物め! って・・・これが現実だよ、世界は僕らを受け入れてなんかくれない」


声も出さずにその場で泣き出すなまえを抱きしめた

世界は僕らを受け入れない、だったら自力で居場所を作るしかない
そのことに気が付いた彼女は、さっきのようにフェーダを抜けたいなんて二度と言えないだろう

(つまり、僕らはもう引き返せないんだ やるしかないんだよなまえ)

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フェーダ時代のフェイ妄想した結果、なんか自暴自棄になってそう
フェーダに加わっても過激な行動に出れない子はどうなんでしょうねえ
過酷な現実に絶望して壊れるかSARUの狂気の影響くらってどんどん歪んでいくんでしょうか←


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