「よかった、まだ帰ってなくて」

クッパを呼び出し、急いで研究室へ戻ったクーキーの第一声はコレだった

「意外と早かったな… ってアレがオヤジだと!?」

ルドウィッグが驚くのも無理はない
クーキーがオヤジと呼んだ人物が自分の知る父親、クッパとほとんど似ていないのだから

「あれ、オヤジ…だよな?オレが知ってるのと見た目が全然違うんだが、クーキー」


「そっちのオヤジどんな姿してんのwww気になってきたから教えてくれよルドウィッグwww」

動揺を隠しきれないルドウィッグとまだ見ぬパラレルワールドの父親の姿を知りたいクーキー
そして、クーキーに呼び出されたにも関わらず話題にされ放置されているクッパがキレた

「クーキー!ルドウィッグやらと写真を撮るのではないのか!? ワガハイだってヒマではないのだから、早くしろ!」

クッパの一喝でようやく本来の目的を思い出したクーキーとルドウィッグは急いで写真撮影の準備を始める
クーキーはルドウィッグが帰ってしまうのでは、と焦燥に刈られていたが
―ルドウィッグはいたって冷静だった


「こんだけ撮ればいいかな…サンキュー、オヤジとルドウィッグ!」

「オレの方からも礼を言わせてくれよ、クーキー ありがとう」

口調から伝わりにくいがルドウィッグは少し笑みを浮かべていた

理由は幸いにも写真のプリントアウトができたので、クーキーが気をきかせこっちへきた記念だ!と言ってルドウィッグへプレゼントとして渡したからである


「元の世界に戻ってからこの出会いを忘れる可能性があるかもしれないだろ? ルドウィッグが忘れないために、渡しとく」

「オレの元いた世界でこの出会いを証明できるの、オレだけだしな… 忘れないさ」

そう会話を交わした直後に―
クーキーの目の前でルドウィッグの姿が消えた。

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「ルド兄さん、大丈夫ですか?」

イギーの声が聞こえる…、心配されてるから倒れていたのかもしれない

(まあ、無事に帰ってこれたからいいか)

クーキーとか言ってたな、アイツからもらった‘プレゼント’はしっかりとその手に握られていた


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これで完結です!
ゼソンさん、お待たせいたしました。
イギーを出した理由は2でクーキーと似ていると言わせてしまったので…

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