※ルドウィッグ視点

いきなり視界が煙に覆われたと思ったら、パラレルワールドに飛ばされただと?
冗談のように思えたが事実だと認めるしかなかった

―あまりに似過ぎているのだ、ヤツとオレの見た目が


驚いているオレを横目に、クーキーと名乗ったそいつは

「誤作動でこんなことが起こるなんて、嬉しい誤算だwww」
とか言って、形容しがたい笑い声をあげていた

コイツのせいでオレは飛ばされ、無事に帰れる確証もない…そう思ったらフツフツと怒りが込み上げてきて―

「笑ってないで、さっさとオレを元の世界に帰してくれ!」


「だーかーらー、誤作動で飛んできたからいつ帰れるかなんてオレにも分からねーよ パラレルワールドのオレ、ところでお前の名前って何?」

「…ルドウィッグだ、怒鳴り散らして悪かったな」

「気にしてねーからいいさ。それより…せっかく会えたんだ、写真かなんか証拠になるもの残していってくれよ」

恐らくクーキーは生粋の科学者なのだろう、目が生き生きと輝いている…その姿がイギーと少しだけダブって見えた。
(この規模の研究室をアイツは持っていないからそれ以上かもしれないな)

「聞いてんのか?ルドウィッグ」

「…少し考え事してた、写真ぐらいなら撮ってもいいぞ」

「やった!撮るのオヤジに頼んでみる!!」

まだ帰るなよ、とはしゃぎながら研究室を出ていったクーキーを見送り

「まだ帰れそうにないな…」
とため息をついた。


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私宅イギーはクーキーほどではありませんが科学者設定あります。
一応、3で完結する予定です!

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