恋人という名のタッグ


「なまえ、なまえ!」

「どしたのラリー?」

城の中庭でのんびりしていたらラリーに呼ばれたのでやれやれと身体を起こした、目を釣り上がらせて苛立ちを隠し切れていない様子から機嫌が悪いことだけは推測できた

「とりあえず、ちょっと深呼吸してから何があったか話しなよ」



「はあ、クッパがダブルスのテニス大会に行くと言ったはいいけどパートナーにジュニアを連れて行っちゃったのか」

「そうなんだよー...オヤジ、この前もテニス練習の相手してくれるって言ってたのにすっぽかすし酷くね?」

ラリーの言い分は確かに一理ある
大魔王としての仕事に追われて時間に余裕がなかったにしても、しっかり話せばラリーも許してくれたかもしれない

それより問題なのは埋め合わせもせず、自分はテニス大会へ行くのにラリーを放置してジュニアをパートナーにしたことだ

「だからさ、これから大会に殴り込むつもりなんだけど... なまえ、オレとタッグ組んでくれよ!」

「えっ?なんで、私をパートナーに?」

ラリーが大会に飛び入り参加するのは予想していたが、私をパートナーにする理由が全く分からなかった

「てっきりルドウィッグやレミーと組むかと思ってたよ」


「兄貴達はみんな用事あるらしくていなかった、それにオレがわざわざタッグ組んでくれって嫌いな奴に頼むと思う?」


「ちょ、それって」

「わざわざ言わなくても分かるよな?好きだぜなまえ!」


そう言われ顔真っ赤になった私は、ラリーに引きずられ大会へ飛び入り参加することになったのだった


(でも試合会場で言われるよりはいいのかな?...恥ずかしい)

(せっかくだし手繋いで行こうぜ!)


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ようやく七人衆書けたよ
個人的にルドとラリーが書きやすいです
テニスGCにラリーが出ないのは何故なのか、マリルイでテニス好きアピールしてたのに


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